chapter73 ページ29
え、え、え。
どういうこと。
今、キッドって言った…?
「あ、あなた…怪盗キッドなの…?」
と、私の動揺を悟ったのか私の目の前にいる方の安室さんがくすっと笑い、たちまち怪盗キッドの姿になった。
「__ご名答。貴方と素敵な時間を過ごせたこと光栄に思います。」
そう言って膝をついたかと思えば、私の手を取り手の甲にキスをした。
「なっ…!!」
なにしてんのこの人ぉぉぉ…!!
その私の感情を見透かしたように不敵に笑い立ち上がった。
「__それでは、私はこれにて失礼致します。」
そう言って白い煙と共に一瞬で姿を消した。
い、一体なんだったの…。
とにかく状況を整理しなきゃ。
「__Aさん。」
いつ間にか私の後ろにいた安室さんの声にハッとする。
やっぱ、見た目はそっくりだ。
ほんと全然気づかなかった…。
「今、何を考えてます?」
「え?やっぱりそっくりだなぁと…。けど、キッドの方は無駄にキザでした。」
「…というと?」
「私のこと褒めまくったり、ほっぺた触られたり、手の甲にキス…されたり…。」
うわぁ、めっちゃやられてるやん私。
しかも全部しっかり動揺。
すると、安室さんがだんだん近づいてきて思わず後ずさりをすると背中が壁にくっついた。
顔の横には安室さんの大きくて綺麗な手。
って、これってもしや___
「え、あ、安室さん…?」
世にいう壁ドンですか。
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時