chapter8 ページ9
「僕のこと、嫌いですか?」
「へ?」
唐突すぎて変な声でた。
うそ、私そんなにあからさまな感じだった…?
というか、
「…いきなり、どうしたんですか?」
車を運転している安室さんの横顔すら少し怖くて見れていない。
だってこんな密室で嫌いか尋ねられたら、さすがに焦るわい。
「いえ、ただあなたは僕と目を合わせてくれないし、会話もあまりしたくなさそうなご様子だったので__」
「えっと、あの嫌な気持ちにさせてしまったならごめんなさい……。けど、嫌いではないです。
__強いて言うなら、苦手です。」
あ、しまった。
なんか素直に言っちゃった。
「ははっ あなたは正直な人なんですね。わかりました、嫌われていないならよかったです。」
ちらっと横目で安室さんを見るとちょうど目が合ってニコッてされた。
あれ私、苦手って言ったんだよね?
「よろしければ、苦手な理由を聞かせていただけませんか?」
「……それ、聞いちゃいます?」
「はい。できればAさんには好かれたいので。理由がわかれば改善できるかと。」
よくもまぁしゃあしゃあと……
けどなんか、安室さんには話してもいっかなって。
なにかが普通の人と違う。
「…拍子抜けすると思いますよ?」
「どうぞ。」
信号が赤になったタイミングで、私は口を開けた。
「私、イケメン苦手なんです。」
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なみだうさぎ(プロフ) - 奈緒さん» 言われてみればそうですね!!アドバイスありがとうございます! (2018年7月30日 14時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 漫画の表記だとサンドウィッチではなくサンドイッチかと。めんどくさいこと言ってすいません! (2018年7月27日 0時) (レス) id: fb11a646af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ | 作成日時:2018年6月4日 1時