chapter6 ページ7
え、なにこのタイミング。
たぶん普通の女子だったらこのシチュエーションにイケメンが登場したらときめくんだろうけど、
なにせ私なものでごめんなさい。
「よかった、覚えていてくれたんですね。」
そう言って安堵の表情を見せるが、それすらも嘘くさく私には写ってしまう。
「さすがに、昨日お会いしたばかりですし…」
「はは、それもそうですね。
…それにしてもすごい雨だ、もうお帰りに?」
まさかこれは、フラグというやつか…?
いや違う違う違う
「はい、まぁ…」
「よかったら、車裏に停めてあるので送りますよ。」
フラグ回収乙。
え、まじかどうしよ。
「いやそんな、申し訳ないですし!大丈夫です私は…」
「ですが見たところ、傘をお持ちでないようですけど…」
ギクリ。
「あ〜、先程より雨が強くなってきましたね。この中を傘なしで帰るとなれば、100%風邪を引くと思いますが……
__どうします?」
そう言って私を見つめる安室さん。
他の女子なら即OKするんだろうなぁ。
けど、明日は蘭たちと期間限定のスイーツバイキングに行く予定がある。
風邪なんかひいたら楽しみが全てパーだ。
どうする七瀬…!!!
うぅぅうぅぅ
仕方ない。
「……よろしく、お願いします。」
「はい、もちろん。」
案の定ニコッと笑う安室さん。
なんか上手いこと誘導された感じがすごいけど…
私は安室さんの推しとスイーツバイキングに負けました。
607人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なみだうさぎ(プロフ) - 奈緒さん» 言われてみればそうですね!!アドバイスありがとうございます! (2018年7月30日 14時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 漫画の表記だとサンドウィッチではなくサンドイッチかと。めんどくさいこと言ってすいません! (2018年7月27日 0時) (レス) id: fb11a646af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よもぎ | 作成日時:2018年6月4日 1時