chapter42 ページ44
私が安室さんを意識してる＿＿？
いやいやいや、ちょっとまて。
１回落ち着こう私。
安室さんを意識してるのは、ちょっとまだ警戒心が解けていないだけだ。そうだ。うん。
断じて恋愛感情などは存在しない。
仮の恋人であって本物ではない。
だからそういう意味で意識する必要は無いんだ。
「Aさん？」
「は、はいっ！」
ふいに名前を呼ばれ慌てて返事をする。
いかん、考えすぎてた。
「大丈夫ですか？やはり休んだ方が＿＿」
「っ…平気です！えっと、お手洗い行ってきますね。」
そう言って私は逃げるように女子トイレに逃げ込んだ。
一旦落ち着いて、気持ちをリセットさせよう。
鏡の中の自分に向き合う。
「ふぅ……よし。」
切り替えてトイレから出て、安室さんのもとに向かうとそこには最悪の状況が広がっていた。
「どこの高校なんですか？」
「めっちゃいけめーん♡」
「お名前は？」
オーマイガー。
そこには派手目の女子達に囲まれているイケメンこと、安室さんがいた。
やはりめがね越しでもJKの目は誤魔化せないか…。
「えっと……。」
あの安室さんが押されている…！
どうしよう、助けないとだよね。
けどあの中に飛び込むのは怖い、怖すぎる…。
だがしかし、こういうのは速さが命…！！
するとちょうどいいところにうさぎの被り物を被った人が現れたので、少し借りることにした。
「ごめん！絶対あとで返すから！！」
「えっ！ちょっとー！！」
素早くそれを被り、急いでで安室さんの元へ駆け寄る。
「えー、お名前教えてくださいよぉ。」
「あはは、それはちょっと……」
「というか、イケメンくんの顔どっかで＿＿＿」
「えっ！ちょっなんか来るんですけど…？！」
私はガっと安室さんの腕を掴み、驚いた顔の彼を引っ張って全速力で走り抜けた。
「さようならーーー！！！」
「…は？」
ぽかんとした表情の女子達を置き去りにして、なんとかあの中から安室さんを救い出すことに成功した。
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なみだうさぎ(プロフ) - 奈緒さん» 言われてみればそうですね！！アドバイスありがとうございます！ (2018年7月30日 14時) (
レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 漫画の表記だとサンドウィッチではなくサンドイッチかと。めんどくさいこと言ってすいません！ (2018年7月27日 0時) (レス) id: fb11a646af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎ | 作成日時：2018年6月4日 1時
