chapter37 ページ39
天気は晴れ。
絶好の学祭日和となった。
そう、今日は毎年恒例の帝丹祭なのだ。
「よーし、みんな!今日は稼ぎまくって盛大に打ち上げするわよぉ!!」
「「おぉー!!」」
てな感じで園子はいつも以上に気合いが入っている。
ちなみに私達は模擬店でクレープを売る。
そして何故か女子も男子もメイド服を着るという苦行を行うはめになってしまったのだ。
それもこれも、全て園子のプラン。
責任者を誰もやりたがらないので園子になった結果…
『みんな、私がやるかわりに従うって言ったわよね?』
『『はい……』』
といった経緯で、まぁ仕方ないけども。
「じゃあ、最初のシフト入ってる人はもう着替えて〜。」
私達3人は最初のシフトだ。
初めにやっちゃって後はゆっくり出店とか回りたいっていう園子の要望だった。
「これ、ほんとに着るの…?」
「着るの♡」
蘭ちゃんは苦笑いで園子に尋ねたが満面の笑みで返されていた。
当然為す術もなく、私も蘭ちゃんもメイド服を着用した。
蘭ちゃんはピンク、園子は水色、私は黒だ。
こんなフリフリ、恥ずかしすぎる…!!
どうか知り合いが来ませんようにどうか知り合いが来ませんように……(復唱)
そしてシフト終了間際、ようやく解放されると思い私は安堵していた。
するとガラッとドアが開いて他校の制服を来た男子が入ってきた。
「いらっしゃいませ〜。こちらのお席に__」
軽くお辞儀をして、席を案内しようと顔を上げるとそこにいたのは___
「メイド服、似合ってますね。」
1番会いたくない知り合いでした。
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なみだうさぎ(プロフ) - 奈緒さん» 言われてみればそうですね!!アドバイスありがとうございます! (2018年7月30日 14時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 漫画の表記だとサンドウィッチではなくサンドイッチかと。めんどくさいこと言ってすいません! (2018年7月27日 0時) (レス) id: fb11a646af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ | 作成日時:2018年6月4日 1時