chapter26 ページ27
車内でたわいない話をしているうちに、目的の水族館に着いた。
休日ということもあり、家族連れやらカップルやらがたくさんいた。
「うわぁ、やっぱりすごい人ですね。」
「はぐれないように手でも繋ぎましょうか?」
と言って笑顔で手を差し伸べてくる安室さん。
…この顔、絶対からかってる。
「いえ、結構です!」
はっきり断ると、安室さんはフッと笑った。
「迷子になっても知らないですよ?」
「なりません!」
子供じゃないんだから……
「あと20分後くらいにイルカショー始まるみたいですけど、行きますか?」
イルカショーかぁ。
なんか懐かしい響きだな。
「はい!行きたいです。」
こうしてまず最初に私達はイルカショーを見に行った。
混んでいたけどなんとか見やすいところを確保でき、かわいいイルカをみることができた。
お決まりの水しぶきも浴びてきた。
「可愛かったですね、イルカ!」
「はい、イルカショーなんて久々に見たのでなかなか楽しかったです。」
安室さんでもイルカショーみて楽しいって思うんだ……なんか、ちょっと意外。
というか、
なんか普通にデートしちゃってるじゃん私…!
はたから見たら私達って完全に__
「Aさん?」
そう呼んで、安室さんは横から私の顔を覗き込むようにして見てきた。
「っ!えーっと、次あっち見に行きましょう…!」
人混みなんか気にせず、動揺を隠して安室さんから逃げるようにもくもくと前に進んだ。
「ちょっ__」
なんか私変だ。
こんなことで今までいちいち動揺してなかったのに。
そしてやっと人混みから抜け出し、安室さんの存在を確かめるべく後ろを振り返る。
__だが、そこには知らない人達ばかり。
「やらかした……」
説教ルート確定だわ。
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なみだうさぎ(プロフ) - 奈緒さん» 言われてみればそうですね!!アドバイスありがとうございます! (2018年7月30日 14時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 漫画の表記だとサンドウィッチではなくサンドイッチかと。めんどくさいこと言ってすいません! (2018年7月27日 0時) (レス) id: fb11a646af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ | 作成日時:2018年6月4日 1時