正統派イケメン苦手なんです 。【安室透／降谷零】

chapter24 ページ25

とうとうこの日がやってきてしまった。



憂鬱…憂鬱すぎる。



「しかもこんなん、めっちゃ気合入ってるみたいじゃんか…」



私の今日のコーデは、園子＆蘭セレクトなのである。

自分で選ぶって言ったのに、2人が私よりめちゃくちゃ張り切ってて止めるに止めれなかった。




『どれがいいかなぁ。…あ！これは？』

『え！めっちゃいい！！似合う似合う！』


当てられたのはレース生地の白いワンピース。


『え〜、なんかいかにもデートって感じでちょっと…』

『なーに言ってんのA！そのデートのために今私達が服選んでんじゃない。』

『初デートなんだし、精一杯可愛くしなくちゃ！』



…とまぁ、結局2人に流され今に至る。

レース生地の白いワンピースに、丈感がちょうどいいGジャン。


いかにもなデート仕様の服…。

あんなに嫌がってたのにこんな格好だったら、安室さん引くだろうなぁ。



そんなことを考えながら、家の下まで車で迎えに来てくれるという安室さんのもとへ向かう。



すると予想通り、既に白い車が1台停まっていた。


これ以上安室さんといえども待たせたら悪いので、小走りで駆け寄る。



「すいません、遅れました…」


「いえ！大丈夫ですよ。」



さっそく毎日お馴染みのスマイルをかまされ、私は何度目かの助手席に乗り込んだ。

chapter25→←chapter23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す