正統派イケメン苦手なんです 。【安室透／降谷零】

chapter14 ページ15

女性に連れられ、ポアロの横にある裏路地の奥の方まできた。


こんなところで落し物って……


ふと疑問に思い、問いかける。



「あの、本当にこんなところで落としたんですか？」


そう聞くと、女性は立ち止まりゆっくりとこちらに振り返った。



「いいえ？落し物なんて、してませんよ。」



はい？



「えっと、どういうことですか？」


全然理解が追いつかない。

なんで私をこんなとこに連れ出した？

わざわざ落し物があるという嘘をついてまで。



「私はただ、貴方をここに呼び寄せてお話したかっただけです。」




女性は妙な笑みを浮かべていた。

なんなの、この人……



「……話？」





「はい。


＿＿＿安室透さんとのことについてです。」



安室、さん？

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