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人混みを抜けてきたのは
人気の少ない神社の長い階段の前
.
「…顕嵐くん？」
ここにくるあいだ一言もしゃべらなくて
背を向けたままの顕嵐くん
顕「ごめん。なんかモヤモヤして」
うつむきながら振り返る
辺りはもう暗くなりはじめていて
「え？」
顕嵐くんの表情を読み取ることができない
切なそうな視線をむけられすこし戸惑う
顕「………片瀬は、岸が好きなの？」
「え？」
顕「だって岸の前ではすげえ笑顔になるし
何て言うか、岸のこと好きなのかなって」
なにそれ。なんでそんなこというの？
急に悲しくなってきて、目の前が揺らぐ
やばい、泣きそう
「………私は、」
“私は、顕嵐くんが好き”
そういえたらどんなに楽だろう
けどそんな勇気 今の私には持ち合わせてなくて
「優太が好きだったら
今日の祭りも優太ときてる」
声が震えて、いつのまにか顕嵐くんに背を向けて走っていた
さいあく。
ドンッ
誰かにぶつかって顔をあげる
「すいませんっ」
岸「すいません。ってA！？
え、なんで顕嵐は？」
パシリにされてるのか右手には食べ物の袋をもっていて
左手で水風船をもっていた
「ゆーたぁ。」
堪えてたものが溢れてきて、
優太に勢いよく抱きついていた
岸「わあ！」
.
優太のもっていた水風船が、
かたいコンクリートのうえにおちて
割れる音がした＿＿＿＿
.
(( 今だけ ))
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ななせ.。 - 岸永廉恋さんありがとうございます！そういってもらえるとがんばれます (2015年8月2日 21時) (
レス) id: 0f3b990f78 (このIDを非表示/違反報告)
岸永廉恋 - この作品大好きです！頑張ってください(*・∀・*)ノ 嵐顕くん格好いいです！ (2015年8月2日 20時) (レス) id: 55d3f22902 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ.。 - 顕恵さんありがとうございます。修正しておきます。 (2015年8月2日 13時) (レス) id: 0f3b990f78 (このIDを非表示/違反報告)
顕恵 - みぞうちじゃなくて、みぞおちじゃないですか？ (2015年7月31日 21時) (レス) id: b71ebfa4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ.。 x他1人 | 作成日時：2015年7月28日 21時
