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「私だって、負けるわけにはいかないんだ」
そう言うと、何かに気づいたように目を細め、こちらを睨む轟。
自分と境遇が似ていることに気づいたんだと思う。対して私も、紅い目を鈍く光らせ睨み返す。
しばらくこの状態が続き、2人の間を風が吹き抜けると同時に私から去って行った。背中にはまだ冷たい視線。今まで隠れていた嫌悪や憎悪がここに来て表に現れ、重い雰囲気を作っている。
冷たい熱意を胸に秘めて。
別の場所で休み、集合の時間が迫った頃。スタジアムの廊下を歩いていると、後ろから足音が聞こえた。
「医刀さん！」
少し焦ったように、こっちに駆け寄る緑谷。何だ？と思いながら振り返ると、すぐに手を掴まれて引っ張られる。お茶子ちゃんのおかげで耐性ついたのかな。また手を握ってる。
「緑谷、なんで走るんだ」
「なんでって、5分前になっても医刀さん来ないから探してたんだ。もう集合までに1、2分も無いよ」
そんなに時間経ってたのか。と呑気に考える。緑谷だけで探してるらしく、申し訳ないので素直に謝っておいた。ステージに出る前に離してもらおうこの手。
ステージに着く前に手を離して誤解を防いだ。集合時間ギリギリ。プレゼント·マイクのアナウンスを聞きながら飯田に怒られた。
「女子は着替えるのではないのか！？」
「着替える？」
「どーしたA組！！？」
丁度プレゼント·マイクの驚いた声が聞こえたので、そちらを見ると
「！！？」
チアの格好をしたA組女子の姿が。顔は青ざめている。後ろで小さく歓喜の声が聞こえた。そいつらに目を向けると同時に、百ちゃんの怒号が。
「峰田さん上鳴さん！！騙しましたわね！？」
峰田上鳴にいつぞやの頭痛をお見舞いする。途端に頭を抱えて悶だす2人に軽蔑の目を向ける。頭痛の要因が分かった2人は私の方を向いて慌てだした。
「違うんだって医刀！！これには深いわけが…！」
「そーだよだってさぁ！これまでの疲労とこれからの奮闘に必要だろ！？あと目の保養にも！」
「い い わ け 聞 く つ も り は 無 い」
ドスの効いた私の声に小さく縮こまる2人。私はチアの格好をしたみんなの元に駆け寄る。
「ごめんみんな。遅れた上に私だけチアの格好してない」
「ええよええよ！これはこれで楽しいし！」
「気にしないでAちゃん」
「〜〜〜っ…。肌寒いなとか思ったらすぐ言って、上着貸す」
そう言うとイケメンだ…！と言われた。女子のみんなにもプレゼント·マイクにも観客にも。なんで。
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0405 sorizae(プロフ) - 戦闘衣装のURLって何処かに貼ってあったりしますか？ (2018年8月27日 9時) (
レス) id: c835902793 (このIDを非表示/違反報告)
八神 - キツく言い過ぎだと思いますけど (2018年3月24日 21時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
赤松パーカー(プロフ) - ご指摘通り変換されてない場所直しました。ご指摘ありがとうございます。すみませんでした…！これからも誤字等ありましたらお願いします！ (2017年5月2日 5時) (レス) id: e47bfb79c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されてないんですけど？？何で名前が赤松パーカーなんですか。やめてください。 (2017年5月1日 12時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刄 | 作成日時：2017年4月18日 20時
