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爆豪に何かするんじゃないかと、焦燥と恐怖に煽られて急いで伸ばした手をゆっくり下ろす。冷や汗が何粒も顔の輪郭をなぞって落ちていく。
私のその様子を無視して、言葉を連ねる爺様。まだ肩に置かれた手は退けてない。
「もう一つ謝っておくことがあるな。
君はAに負けて準決勝敗退だ。せっかくここまできたが、すまんな」
そう言い残して手を下ろし、去っていった。
ただ爺様と話しただけなのに、さっきまでの種目での疲労より重い疲労が襲う。息の詰まる空間から開放され、息を吐く。
一方爆豪は、爺様の最後の言葉に心底憤慨していて、今にも爺様を追って襲いかかるようだった。目が75°くらいまで釣り上がっている。
実際、本当に追って襲いかかろうとしたところを制止した。私の制止に、更に苛立って怒鳴り上げる爆豪に軽く脅しをかける。
「肩と両腕の関節、全部
「！！」
「…決勝に出たいなら、追うな」
どうやら肩に手を置かれたときの感触から、爺様がただの年寄りではない事を察したらしく、私の脅しに素直に従う。
そう。爺様はただの年寄りではない。
医刀家の6代目当主として、幼少時より厳しい稽古を積んできた。家の名誉と相続を第一に考えている爺様だからこそ、その手は指先まで固く、握られた拳は重い。肩に手を置かれただけでも、肩を思い切り掴まれているような感覚になるほどだ。そうなってしまえば嫌でも爺様の実力が計れてしまう。
実際に思い知った爆豪は、何も言うことなくこの場から去った。
少しして私も動き出す。食欲が無いので食堂には行かない。梅雨ちゃんには悪いことをした。
外に出て時間まで寝ていようと思い、すぐ近くの雑木林に向かう。すると、木に寄りかかった紅白頭の彼がいた。
「…医刀」
「君、飯は食べたの」
「腹減ってねえ」
「腹減ってなくても食え。踏ん張れないぞ」
「空腹には慣れてる。…それより、お前もあんなに熱くなるんだな」
「……？…あぁ、うん。…1位を取らないとうるさい人がいるから」
「…そうか。…最終種目、当たったらよろしく頼む」
「話が飛躍するね。私が通る前提か」
「お前は医刀家だろ。その気になれば個性使わずに勝ち進めるんじゃないか」
「………過大評価しすぎだよ轟。…まあ、無論勝ち進んでやるけどさ」
「…ああ」
「…君が左を使おうが使わまいが、私は負けるつもりは無い」
「……………」
「私だって、負けるわけにはいかないんだ」
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0405 sorizae(プロフ) - 戦闘衣装のURLって何処かに貼ってあったりしますか？ (2018年8月27日 9時) (
レス) id: c835902793 (このIDを非表示/違反報告)
八神 - キツく言い過ぎだと思いますけど (2018年3月24日 21時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
赤松パーカー(プロフ) - ご指摘通り変換されてない場所直しました。ご指摘ありがとうございます。すみませんでした…！これからも誤字等ありましたらお願いします！ (2017年5月2日 5時) (レス) id: e47bfb79c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されてないんですけど？？何で名前が赤松パーカーなんですか。やめてください。 (2017年5月1日 12時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刄 | 作成日時：2017年4月18日 20時
