5 ページ42
後方でバカデカイ爆発音。
思わず振り返ると、爆風の勢いに乗って猛スピードで追ってくる緑谷の姿。
すぐ後ろの2人にしか警戒していなかった…！アイツが中下位に収まるはずがなかったのに油断したか…！
だが、どんなに大きい爆発でもたった1回。攻防を止めた2人を追い越したとしてもそこまでのはず。失速してまた2人が出てくるだけだ。私も後数歩で最終関門を突破できる。ここを抜けたらすぐに個性を使ってゴールまで走って、1位は確実。
案の定、緑谷は失速して2人に抜かれそうになる。が、持っていた鉄板(おそらくロボの装甲)を地面に叩きつけて、また爆風の勢いで前に出てくる。
真っ直ぐ私に突っ込んでくる、体制が不安定な緑谷に私を避けられるはずもなく、しかし私も爆風の速さ以上の速さで前に出られるはずもない。仕方なく私が少し避けて追突を防ぐ。
そして緑谷はついに私まで抜かして、最終関門を突破した。
突破した途端に猛スピードでゴールまで駆けていく緑谷を、個性で脚力を強化して追っていく。
後ろの2人も同様だ。スタジアムの通路に3人の足音と、連発している小爆発音。
薄暗い通路を抜けて太陽の下、歓声の中のスタジアムにゴール。足を止めて荒い息を整えながら、すでにゴールした緑谷を見る。
油断しては元も子もないなんて言っておきながら、無意識に油断していた。いや、緑谷はここで"ワン·フォー·オール"を使うわけにはいかないから、個性を使わず上位何名の内に残るとしたら中下位に収まるしかないと決めつけて、緑谷は眼中に無かった。
こんな無様な私の姿を、あの人もきっと見ているんだろう。
傍にいるわけでもないのに聞こえてくるあの人の声に、眉を顰めて歯を食いしばった。
その後、生徒は続々とゴールし結果発表。見てみれば、やはり残るのはヒーロー科。他の科は2人ほど。そして当然と言っちゃ当然だが、A組の方が上位に多い。
まあ、これは予選だから上位にさえ残れば本選には行けるが、ここまで差がつくもんか？向上思考の高低差か？
なんて考えてると、次の競技が発表された。
第二種目は騎馬戦。2〜4人の騎馬で、大体普通の騎馬戦と同じルール。ただ違うのが、予選の結果に従ってポイントが振り当てられること。つまり、騎馬の合計ポイントの奪い合い。振り当てられるポイントは下から5ずつ。ということは、私は205P。
そして、1位に与えられるポイントは1000万。
思わずガッツポーズをしてしまう私であった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
0405 sorizae(プロフ) - 戦闘衣装のURLって何処かに貼ってあったりしますか？ (2018年8月27日 9時) (
レス) id: c835902793 (このIDを非表示/違反報告)
八神 - キツく言い過ぎだと思いますけど (2018年3月24日 21時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
赤松パーカー(プロフ) - ご指摘通り変換されてない場所直しました。ご指摘ありがとうございます。すみませんでした…！これからも誤字等ありましたらお願いします！ (2017年5月2日 5時) (レス) id: e47bfb79c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されてないんですけど？？何で名前が赤松パーカーなんですか。やめてください。 (2017年5月1日 12時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁刄 | 作成日時：2017年4月18日 20時
