6 ページ17
残りの種目を終わらせて、いよいよ結果発表。
緑谷は依然に焦った表情をしている。それもそうだ。ソフトボール投げは大々的な記録を出せても、ただそれだけ。他はからっきしだめだった。緑谷は除籍。去年の1年間が無駄になったな。
「ちなみに除籍はウソな」
いつもの半目を少し見開いて、先生の方に向く。
「君たちの最大限を引き出す合理的虚偽」
「「「はーーーー！！！！？？」」」
緑谷、飯田、お茶子ちゃん(女子更衣室でみんな自己紹介した)が叫ぶ。百ちゃんがその3人に呆れながら、あんなのウソに決まってると答える。クラスからも、やっぱそうだよなー。ちょっと焦ったけどな。などと言う声が。
さすがに驚いた。先生の目がマジだったから、真に受け過ぎたか。
と自分に呆れる。無駄に気を張ってしまった。
私と同じく間に受け過ぎた人達を無視して、緑谷に保健室利用書を渡してさっさと去っていった先生の後ろ姿をジト目で睨む。
緑谷は除籍を免れたとは言え、まだまだ全然個性を使いこなせていない。つまりは同じスタートラインではない。まあ、それは緑谷も分かっているだろう。
後に印象深く残る初日を終え、帰ろうとしたとき。
「おい」
目の前に爆豪がいる。デジャヴ。
途端に爆豪を睨みつける。これもう、癖になるんじゃないかな。
「何」
「てめえは知ってたんか」
「何を？」
「わかってんだろうが。いいから答えろ」
「何か聞き出したいんなら、ちゃんと質問しようよ。それが礼儀じゃないの」
「こんなことも分からねえんか隈女ぁ」
「分かってるけど、君が口に出して聞いて来なきゃ何も言わない」
「駄々こねてねぇで早よ言えや」
「聞こえてないのかな。まず、君がちゃんと質問しろよ」
「分かってるんなら言やぁいいだけだろうがよ面倒くせぇ」
「面倒くさくても礼儀はちゃんとすべきだ。君は質問することの何を嫌がってるんだよ」
「うるせえんだよ隈女。無駄なことはしねえんだよ俺は」
「へえ？去年までいじめという名の無駄をしていたのはどこのどいつだったかな」
「あれは無駄じゃねえわ。よく考えろその優秀な頭で」
「ああそうだったんだ。じゃあこの優秀な頭で考えて質問するけど、無駄でも礼儀はちゃんとすべきじゃないかな」
「てめぇ、いい加減にしろやクソアマ隈女ぁ…」
「いい加減にするのは君だろ
「ああーーーっ！っとストップストップ！！」
「ああ"！！？」
「！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
0405 sorizae(プロフ) - 戦闘衣装のURLって何処かに貼ってあったりしますか？ (2018年8月27日 9時) (
レス) id: c835902793 (このIDを非表示/違反報告)
八神 - キツく言い過ぎだと思いますけど (2018年3月24日 21時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
赤松パーカー(プロフ) - ご指摘通り変換されてない場所直しました。ご指摘ありがとうございます。すみませんでした…！これからも誤字等ありましたらお願いします！ (2017年5月2日 5時) (レス) id: e47bfb79c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されてないんですけど？？何で名前が赤松パーカーなんですか。やめてください。 (2017年5月1日 12時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁刄 | 作成日時：2017年4月18日 20時
