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「個性を消した」
その声の主は相澤先生だった。個性発動時のサインであろう赤い目を緑谷に向けて、入試の内容に文句を言っている。
緑谷は先生の発言と今の姿で、相澤先生が抹消ヒーロー「イレイザー・ヘッド」だということが分かったようだった。クラスもざわついている。
どうやら先生は入試と体力テストの緑谷の様子を見て、まだ個性が制御できていないことが分かったようだ。
「同じ蛮勇でも…おまえのは一人救けて木偶の坊になるだけ。緑谷出久、おまえの力じゃヒーローにはなれないよ」
まさに正論だ。と納得してしまった。
電話で話を聞いた限りじゃ、馬鹿でかい0P敵をオールマイトの個性でぶっ飛ばしたら、右腕と両足の骨が粉砕骨折の勢いで壊れたらしい。
それでは敵を倒せたとしても、人は何人も救えない。
あぁ、これはもう除籍かな。と、少し落胆しながら、緑谷の2投目。これで骨折覚悟で個性を使っても、個性を使わず普通に投げたとしても、打開策で記録を出せても、結果は同じ。
ほぼ諦めた感じで、緑谷名物ブツブツを発しながら投げる動作に入る緑谷を見る。ただ、本人は諦めていなかった。
「_________！？」
「ん……！？」
ボールが投げられる瞬間。まだボールに指先が触れている瞬間。その一瞬に指先だけ個性を使っていた。おかげで大々的な記録が出ている。
「先生…！！まだ…動けます」
腫れ上がった指を無理矢理動かして、手を握りしめ、涙目で先生に訴える緑谷。
その姿に、私は眉間に皺を寄せながらも、まじかと口角を上げていた。先生も、驚いたような、してやられたような声を上げている。
一方、無かった個性を使ってみせた緑谷を見て、爆豪はあり得ないというような驚きで表情筋を動かしていた。だが、それも怒りへと変わり、
「どういうことだコラわけを言えデクてめえ！！」
と怒鳴って、軽く爆発させながら緑谷へと向かう。それを白い布が巻きついて止めた。どうやら先生がまた個性を使ったらしい。白い布は、炭素繊維に特殊合金を編み込んだ"捕縛武器"だという。あの爆豪を止めたから少し驚いたが、なるほど。
「ったく、何度も個性使わすなよ…俺はドライアイなんだ」
個性すごいのにもったいない…。
クラス全員が満場一致でこう思ったと思う。
先生は、爆豪に巻きついていた布を解いて、残りの種目を終わらせるように指示した。
爆豪は未だ緑谷を睨んでいる。
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0405 sorizae(プロフ) - 戦闘衣装のURLって何処かに貼ってあったりしますか？ (2018年8月27日 9時) (
レス) id: c835902793 (このIDを非表示/違反報告)
八神 - キツく言い過ぎだと思いますけど (2018年3月24日 21時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
赤松パーカー(プロフ) - ご指摘通り変換されてない場所直しました。ご指摘ありがとうございます。すみませんでした…！これからも誤字等ありましたらお願いします！ (2017年5月2日 5時) (レス) id: e47bfb79c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されてないんですけど？？何で名前が赤松パーカーなんですか。やめてください。 (2017年5月1日 12時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刄 | 作成日時：2017年4月18日 20時
