6 ページ11
合図と共に走り出す。
早速紅白頭の彼と夜嵐イナサが、個性を使って突っ走る。氷と風。どちらも進みながら、他を妨害することが可能な個性だ。上限があるはずだが、そんなものはお構いなしって感じ。
一方私は、妨害もできるが、失格行為に値するので他人には使わない。自分の身体機能強化には使うが、それも最初からではすぐ限界がくる。元々足は速いから良かった。個性を無駄に使う必要もない。
元々の身体能力では乗り越えられないエリアは個性で補い、それ以外は個性を解除してただ走り、遥か前方で争っているであろう2人を追いかける。そして結果は3着。タイムは11’45。まあ、受かるからいいか。と呑気に考え、荒い息を整える。
ふと、1着2着の男共を見ると、2人と目があった。驚いて思わず表情を崩す。夜嵐の方は感心したような表情を浮かべ、紅白頭の彼は少しの興味本位でこちらを見ているようだった。
何か感心されるようなことしたか…？
と、不思議に思っている内に夜嵐が目の前に来ていた。そして本日三度目。また手を握られる。
「すごいっすね！女子で三位！！尊敬するっす！！どんな個性っすか！！？」
「え"、いや……大した個性じゃないから…手ぇ離して……」
「でも三位じゃないっすか！！十分強力な個性っす！！教えて下さい！！！」
「ねぇ君聞いてた…？ほんとに…君のに比べたら全っっ然へぼいから……手ぇ離して……」
「発動系っすか！？それとも増強系！？まさか異形系！！？」
「どこをどう見て異形系だと思うの…てか、ほんとに話聞いて……いろいろ難しい個性だから聞いてもつまんないって………手ぇ離して……」
「全然へぼくもねぇしつまらなくもねぇ。大した個性だと思うが。…あとお前、手ぇ離してやれよ」
「ムッ」「ちょっ、君まで……ねぇ力強まったの気のせい？」
「発動系…というより増強系か？目には見えねぇ変化だと思うんだが…おいお前、いい加減離してやれよ」
「増強系！？女子で！！？すっげえっす！！かっけーっすね！！！どんなことやったんす
か！！？」
「2人してなんなんだよもう……ねぇスルーなのかな手ぇ離して…」
「それとも話せない理由があんのか？……おい、手ぇ離せ」
「……………実践交えて説明するよ……ねえいい加減手ぇ離せ夜嵐」
そんなこんなで個性披露しました。面倒くさかったから渋ってたのに、私が折れました。あ、手ぇ離してくれたよ。紅白頭は轟っていうらしいです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
0405 sorizae(プロフ) - 戦闘衣装のURLって何処かに貼ってあったりしますか？ (2018年8月27日 9時) (
レス) id: c835902793 (このIDを非表示/違反報告)
八神 - キツく言い過ぎだと思いますけど (2018年3月24日 21時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
赤松パーカー(プロフ) - ご指摘通り変換されてない場所直しました。ご指摘ありがとうございます。すみませんでした…！これからも誤字等ありましたらお願いします！ (2017年5月2日 5時) (レス) id: e47bfb79c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されてないんですけど？？何で名前が赤松パーカーなんですか。やめてください。 (2017年5月1日 12時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁刄 | 作成日時：2017年4月18日 20時
