検索窓
今日:55 hit、昨日:24 hit、合計:14,289 hit

22 ページ22

「え……?俺らで、って……」

思わず聞き返すと、氷織はゆっくりと説明してくれた。

「えっとな、明日から2週間、僕ら選手は休暇(オフ)やろ?つまり、時間があるってこと。

それなら、その間で、Aちゃんと過ごす時間を作ろう、って言いたかったんや」

マネージャーと、過ごす時間を……?

その言葉の意味を噛み締める。

「……俺は、いいと思う」はっきりと、断言するような声に、俺は目を見開く。

その声は千切のもので、千切は真剣な目をしている。

「俺は、Aから優しい言葉を貰った。それがあって、今の俺がいるんだと思う。だからーー、

少しでもAの力になりたい」

そんなことを千切が言うのは少し意外に思った。

でも、その気持ちはよく分かる。

「俺も、賛成。マネージャーには本当にお世話になっているから……」

俺の言葉を聞き、氷織もこくりと頷く。

「ほんなら、どの順でAちゃんと過ごすのか決めよか」

ーー
3人で話し合った結果、千切、俺、氷織の順になった。

氷織は関西の方だから、最後の日が都合がいいそう。

不自然にならないように、間隔を空けて誘う。

……これで、マネージャーが話してくれたらいいけど。

一抹の心配と不安を抱えながら、俺はそれだけを願った。

23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
105人がお気に入り
設定タグ:ブルーロック
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:メビウス | 作成日時:2023年9月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。