5 家族 Lucius said ページ6
Lucius said
「はぁ…やっと、だな」
就寝時間を過ぎた深夜、自室にやっと戻って来れた私は、あまりの多忙さに思わずため息をついた。
この1ヶ月、監督生の仕事に、自らの勉学、例の事件の犯人探しにと大忙しだったのだ。
それに加えて、Aのもとへ頻繁に通ったものだから、休む暇もほとんどないような日々だった。
けれど、それも全てAのためだと思えば容易いものだ。
１ヶ月前の話し合いの日、
話し合いを終え部屋に戻った頃にはもうすっかり深夜と呼べる時間ではあったが、急を要することなのでと父であるアブラクサスに手紙を出した。
"探していた光を見つけました。太陽が再び輝く日が来たようです"
誰に読まれるか分からないと、暗号めいた文ではあったが、父にはきっと伝わるはずだ。
次の日の朝、やって来たのは父からの返事ではなく、父自身だった。
ホグワーツの理事であることをいいことに、無理を言ってやって来たのが伺えた。
問い詰めてくる父に、
「その通りです。Aを、あの子を見つけました。」そう伝えると、父は肩を震わせて涙を流した。
一筋の涙であったが、偉大な父が涙を流すのを見たのは初めてのことだった。
それから父と2人でダンブルドアの元へ行き、
Aが私の妹であること、Aをマルフォイの別荘に移させて欲しいこと、その別荘とホグワーツを行き来できるようにして欲しいことを伝えた。
ホグワーツと別荘を行き来できるよう、約束を取り付けるのは困難だと予想していたが、ダンブルドアは思いのほか簡単に首を縦に振った。
校長室にあるホグワーツの抜け道のひとつである、どこへでも通じる鏡を使えることになったのだ。
そして、それから1ヶ月の間
週末には父と母、私にAで食事をとる時間を設け、
Aに真実を伝えた時、少しでもAが戸惑わないように努めた。
特に母とAはだいぶ親しくなった様で、Aから母のことを聞くことも多くなっていた。
そして、ついに明日の食事会でAに真実を明かす予定なのだ。
きっと戸惑うことだろう。
なかなか受け入れられないかもしれない。
しかし、明日が私たちにとって、完璧な家族の形を取り戻す輝かしい日になるのは違いないのである。
続く (更新停止中)
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あやなみ。(プロフ) - Miharuさん» こんにちは！とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？体調とかに気をつけてこれからも更新応援してます。 (4月26日 22時) (
レス) id: a35c692ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Miharu(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！頑張りたいと思います！ (3月20日 16時) (レス) id: 41bb743aa9 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 続編おめでとうございます✨今気付きました()これからも応援してます！ (3月20日 14時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miharu | 作成日時：2024年2月19日 15時
