1 目覚め ページ2
you said
ふわふわ夢を見る。
温かくて、心地よい夢。
そこは真っ暗だけど、決して怖くは無い。
どこか安心するような、そんな場所にいる夢。
「あなた、またこんなトラブルに巻き込まれて…困った子ね。さぁ、そろそろあなたを待つ者のもとへお帰りなさい。あなたの望みが叶いますように。」
そう、誰かの声がした。
優しくて、とても安心する声。
いつもそばにいてくれていた気がする、そんな声だった。
ふわふわと意識が浮上する。
「ここ…は？」
重い瞼を開けた先に見えたのは、シャンデリアの吊るされたきらびやかな天井だった。
起き上がろうとするも何だか体が重くて、上手く動かせない。
私は起き上がることを諦めて、意識を失う前の記憶を辿る。
『確か…誰かに薬をかけられて…』
そして、どこかに運ばれた…ような気がする。
その後は…？もしかして…誘拐？
けれど、それならこの高待遇は一体？
そうやって一人悶々としていると、「お嬢様…？」と甲高い声が聞こえてきた。
声のした方を見れば、いつの間にか部屋の扉が開いていて、そこに小さな背丈に大きな瞳の生き物が立っていた。
ボロ雑巾のような布切れを身にまとったその生き物は
「お嬢様が…お嬢様が目を覚ました！お坊ちゃまに伝えなくては！」と、半ば叫ぶように言いながら部屋を出ていってしまった。
『えっ？お嬢様って…？』
私は今の自分の置かれた状況が理解出来ず、混乱した。
そして、謎の生き物が部屋を出ていってから数分、バタバタと騒がしい足音がして、バンッと勢いよく部屋の扉が開いた。
息を切らしてやってきたのは、スリザリン寮の監督生の先輩だった。
確か名前は…
『マルフォイ…先輩？』
監督生の先輩がやって来たことに安心した私は、
『先輩、一体ここはどこ…っ！？』
と、先輩にこの場所がどこなのか訪ねようとしたが、先輩からの急な抱擁に驚き言葉が途切れる。
『せっ、先輩？』
体に力が入らないため、とりあえずされるがままにしていると、私の声にハッとした様子で先輩が離れる。
『えっと…？』
「す、すまない…」
『い、いえ！大丈夫です』
マルフォイ先輩、彼はスリザリンきっての名家の生まれで、スリザリンのリーダー的存在だ。
そんな彼に、頭を下げられあたふたとしてしまう。
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あやなみ。(プロフ) - Miharuさん» こんにちは！とても面白いです。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？体調とかに気をつけてこれからも更新応援してます。 (4月26日 22時) (
レス) id: a35c692ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Miharu(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！頑張りたいと思います！ (3月20日 16時) (レス) id: 41bb743aa9 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 続編おめでとうございます✨今気付きました()これからも応援してます！ (3月20日 14時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miharu | 作成日時：2024年2月19日 15時
