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涼介side


涼介「ねぇひか。大ちゃんのベッドに俺も入っていいかな、」



これはすごいワガママだって分かってた。



大きなベッドに変えなきゃいけないし、機械も移動しなきゃいけない。



光「うん。移動しような。その方が大ちゃんも喜ぶから」



ひかは俺のワガママをすんなり受け入れてくれた。



涼介「大ちゃんごめんね。入るね?」



俺は大ちゃんの布団をめくって横に並んで寝た。



大ちゃんの体温が伝わってきて、生きてることを実感する。



横を向くとすぐに大ちゃんの真っ白な肌が目に入る。



涼介「ねぇ大ちゃん覚えてる?大ちゃんが助けてくれた日のこと。」



それから俺は出会った日から今までに大ちゃんにしてもらったことを一つ一つ話した。



次第に、僕達の周りには沢山の医療スタッフが集まってきた。



大ちゃんきたよーっていつもみたいに話しかけてくれる看護師さんがいっぱいいて、大ちゃんがどんなに人気があるかがうかがえる。



こんなにも正反対の俺たちが出会えたのは奇跡だね。



何度も何度も泣きそうになった。



でも俺は笑顔で話しかけ続けた。



涼介「大ちゃんがいてくれたからこの目にも自信が持てるようになったよ。」



「大ちゃんは俺のヒカリだよ。」



一通り話終わってもう一度大ちゃんを見ると目を開けていた。



涼介「大ちゃん!?大ちゃん!」



大貴「きこ……えて……う…てば」



涼介「あ、ごめんごめん声大きかったね?」



大貴「りょ………す……け ……ひ…か。」



俺とひかは目を見開いた。



だって何てったって、涼介とひか って呼んだから。



涼介「大ちゃん……」



大貴「あ……いがと………」



そう言って向かい合って、俺の頬を震える手で覆ってきた。



俺はその手がはなれないように自分の手を上から重ねた。



あったかかった。安心した。心の芯までじわーっとなる感じ。



涼介「大好きだよ。ずっとずっと。ありがとう大ちゃん。」



俺がそう言った後、大ちゃんはゆっくり微笑んでから目を閉じた。



もう大ちゃんてば。



何でいつもはマイペースなのに。



俺の歩幅に合わせて歩いてくれてたのに。



こういう時ばっかせっかちなの。



でも最期に俺とひかの名を呼んだ声は、紛れもなく昔の大ちゃんだったね。




最高のプレゼントをありがとう。





目を閉じている君の口角は上がったままだった。




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設定タグ:Hey!Say!JUMP , ありやま , 病系   
作品ジャンル:泣ける話
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なつめろ(プロフ) - 新作とともに読ませていただきました。本当にどちらも素晴らしい作品で涙が止まりませんでした。新作の方で涼介くんも前を向いて頑張っていることが知れてなんだか嬉しい気持ちになりました。これからも応援しています (2020年1月8日 0時) (レス) id: 23d01b0f83 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はっちゃんさん» そのような感想を頂けると書いたかいがあります、、( ; ; )最後まで読んでくださりありがとうございました! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - 感動する小説やドラマ等を観ても泣きたくても泣けなかった私ですが、この作品ではすっごい大号泣しました…本当に面白くて泣けました。執筆お疲れ様でした。 (2020年1月7日 14時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ADaiDaijump(プロフ) - 感動です( ; ; ) (2019年12月26日 15時) (レス) id: 89dbc58fb6 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 初めて読んだ時はまさかこうなるなんて思ってなかったので、実際の終わり方凄く感動して泣きました!あんなに元気だったんだよなぁって思いますよね。とても素敵な作品をありがとうございました!楽しませてもらいました! (2019年11月15日 21時) (レス) id: 5d53199746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2019年4月11日 23時

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