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ページ20

涼介side


大ちゃんの初めての治療拒否。




看護師さんが抑えても、泣き叫んで暴れてる。




そんな大ちゃんをみるのは初めてで俺はぽかんと口を開けていたと思う。



俺が現実に引き戻されたのは




大貴「りょうすけー!!!た、すけて、!!」




そう叫ぶ声が聞こえてから。




ひかは俺に、近くに来てやってと目配せした。



俺はぎゃんぎゃん泣く大ちゃんの背中をさすった。



涼介「大ちゃん、どしたの?いつもやってるやつだよ〜 そんなに泣いたら気持ち悪くなっちゃうでしょ」



大ちゃんがこうなるのは大体、ストレスかなって思ったから刺激しないように優しく話しかけた。



すると大ちゃんは泣き止んで俺の腕にしがみついた。



涼介「ひか。今のうち。」



俺はかるーく口パクでひかに伝える。



ひかが点滴をしようとするけど、やっぱり大ちゃんは体をよじって嫌がる。



涼介「これやったら気分楽になるからやろ?ね?」




大貴「ん〜っ!いやだっ!!」



光「どした大ちゃん。かわいいお顔が台無しだぞ〜?」



ひかも刺激するのは良くないと思ったのか、ゆっくり話しかけ大ちゃんの頭をいつものように撫でようとする。




大貴「いやぁだ!!!!」



俺は一瞬、目の前で何が起こってるのかわからなくなった。




大ちゃんがひかの手を払いのけたのだった。




パシッという音が静かになった病室に響く。




大貴「りょ、うすけ、?このひとだれぇ?」




悪い冗談だって思った。




涼介「えー?何言ってんの大ちゃん?ひかだよ?」




大貴「ひ、か……?」



なんども呼びなれたはずのその名を聞いても大ちゃんはぽかんと口を半開きにして首を傾げた。



涼介「え?大ちゃん?ほんとに分かんないの?嘘だよね?」



大貴「ご、ごめんなさっ……わかんなくてっ」




大ちゃんはあわあわしながら俯いて泣きはじめてしまった。










僕たちの日常が。






当たり前だった日常が。






いとも簡単に崩れていく。







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設定タグ:Hey!Say!JUMP , ありやま , 病系   
作品ジャンル:泣ける話
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なつめろ(プロフ) - 新作とともに読ませていただきました。本当にどちらも素晴らしい作品で涙が止まりませんでした。新作の方で涼介くんも前を向いて頑張っていることが知れてなんだか嬉しい気持ちになりました。これからも応援しています (2020年1月8日 0時) (レス) id: 23d01b0f83 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はっちゃんさん» そのような感想を頂けると書いたかいがあります、、( ; ; )最後まで読んでくださりありがとうございました! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - 感動する小説やドラマ等を観ても泣きたくても泣けなかった私ですが、この作品ではすっごい大号泣しました…本当に面白くて泣けました。執筆お疲れ様でした。 (2020年1月7日 14時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ADaiDaijump(プロフ) - 感動です( ; ; ) (2019年12月26日 15時) (レス) id: 89dbc58fb6 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 初めて読んだ時はまさかこうなるなんて思ってなかったので、実際の終わり方凄く感動して泣きました!あんなに元気だったんだよなぁって思いますよね。とても素敵な作品をありがとうございました!楽しませてもらいました! (2019年11月15日 21時) (レス) id: 5d53199746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2019年4月11日 23時

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