憧れとは ページ47
突然だが、間延びした。
『あー、何話前だろ結婚の話し』
｢おっとそれ以上は喋るな？｣
そう、いつぞやした結婚式の話。
取り敢えず決まることは決まったのだ。
が、しかし
『結局日程合わないやん！！』
アフレコ現場に響き渡る奥様の声。
今収録しているアニメが夫婦揃っていて
今日は現場一番乗り。
｢ほんとにどうしよっかねぇ｣
『そう言えば私憧れがあるの』
｢と言いますと？｣
『ジューンブライド』
｢6月か､､､え、梅雨時期がいいの？｣
『まぁそうなるかな。だって大輔にプロポーズされた時も雨だったじゃん？』
｢確かに｣
『思い返せば初デートも雨』
｢でしたね、｣
『もっと言うとわたしが大輔にダメ出ししたのも雨だった』
｢その笑顔やめて？｣
『ちなみに言うと私も雨女』
｢そりゃあ雨も降るでしょうよ！お互い様でしょー？｣
『それもそうだね』
｢おはよーございまーす。なんか楽しそうな話してんジャーン｣
『うわｯ､おはようございます』
｢おはようございます！｣
奥さんがこんな反応したということは大方予想はつくでしょう。
そう、言わずもがなこの人。
｢挨拶よりうわが先に来るってどゆことだお嬢｣
『、、、すみませんでしたー。』
｢謝る気なしじゃん｣
｢ごめんなさい紀章さん｣
｢いーよー別にいつもの事だから。で、何話してたの？｣
『そうだあなたも雨男！』
｢そーだ紀章さん雨男！｣
『ジューンブライドについてご意見いただきたい』
期待の眼差しを向けられ、
少々テンパる谷山氏。
｢え〜俺は散々雨見てるから晴れがいいかな。文字通り天気も晴れ舞台にしたいじゃん？｣
『なるほどそれも一理あるのか､､､』
｢え、もしかしなくても2人結婚式あげてないの？｣
｢『はい』｣
｢マジかよ、、、｣
｢決まることは決まったんですけど、日程がなかなか合わなくて｣
｢なるほどね〜。でも雨の日もいいんじゃない？なんか魅力的じゃん｣
『いろいろな筋は通ってるお話だと思いますよ。』
｢なにそれオジサン聞きたい｣
『結婚式呼んであげますからその時にでもちゃんとお話しますよ。ねー大輔〜。』
｢うん、俺も賛成。てことなんでまだ内緒です紀章さん｣
｢あーそーですかー。ちゃんと呼べよ〜？｣
ちゃんと幸せになりやがれ
なんて、
心の中でボヤいてるオジサンが
1人。
『ゆーて雨嫌いだけどな』
｢｢へっ｣｣
そして乾いた笑いが2つ。
続く
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ryoriisa(プロフ) - 読ませていただきました！これからも楽しみにしてるので頑張ってください！ (2018年9月28日 17時) (
レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - 最近見たんですが、とっても面白いです。いつも楽しみに読んでいます。間違いがあったので報告させていただきます。ＤＧＳのところなんですが、神谷さんのセリフ「dear girl storys」と書いてありますが、「dear girl stories」ですよ。 (2018年8月3日 15時) (レス) id: f54d1e3544 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまぁむ(プロフ) - 作者さん！山口は中原中也の故郷でもありますが、金子みすゞさんの故郷でもあるんですよ！（山口県民ではない人より） (2018年7月24日 15時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
苺花(プロフ) - いつも読ませていただいてます！演劇部の台本頑張って下さい、更新楽しみに待ってます！ (2018年5月24日 20時) (レス) id: 77f2a30de1 (このIDを非表示/違反報告)
micro(プロフ) - 瑠紫映月さん» ありがとうございます！！早く復帰できるように頑張ります！ (2017年6月8日 7時) (レス) id: b2e3dab40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：micro | 作成日時：2017年5月16日 0時
