#246 る「リア充爆発してください」 ページ21
ななもりside
「え、もう帰るんか？」
朝と同じ玄関前。マフラーを巻いて靴を履く俺にジェルくんは少し寂しそうに言った。
「うん...冬だし、寒いし、暗くなるの早いし。お母さんに心配されちゃうからさ」
「んじゃお母さんによろしく言っといてくれや」
「はいよ」
つま先を叩いて立ち上がる。
家を出る直前。お互いが「あ」と思い出したかのように声をあげた。
振り向きながらバッグに入れていた包みを優しく取り出す。
すると彼も一体何処から持って来たのか、いつの間にか手に大きな袋を持っていた。
「なーくん、メリークリスマス」
「...何だ、考えてる事一緒じゃん。ジェルくん、メリークリスマス」
プレゼントを包んだ袋を渡し合い、笑う。
「開けていい？」
「ええで」
俺は紫色のリボンを丁寧に解き中を覗いた。
「＿＿＿＿＿手袋？？」
「うん。だってなーくん「作業しにくいから」とか何とか言って手袋持ってなかったやん...って...あ」
さっきあげたばかりの箱を開けるジェルくんは、中身を確認した瞬間目を見張った。
「マフラーかぁ！暖かそうやな」
「ジェルくんもさー...手袋は持ってる癖してマフラー巻かないとか寒そうだったし」
「あはは、ありがと」
互いが互いの事を想って送ったクリスマスプレゼント。
「次会うのは年明けかな」
「そやな...LINEするから」
「うん。待ってる」
「待っとって」
今年最後の会話。
別れを惜しみながら。
「...良いお年を、ジェルくん」
「......良いお年を。愛しとるで」
「！！」
「来年も、再来年も一緒に居れますように」
ドアに手をかけた所で。ジェルくんは俺の額にキスを落とす。
「もう.........またね」
今年のクリスマスは幸せな時間だった。
「(......何があっても、俺はジェルくんの事、ずっと好きでいられるんだろうな)」
そう、思える時間だった。
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らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
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ひのぉ.√ - 徹夜で読んで大号泣してますっ！！！最高すぎます！！！！更新待ってます！！！！ (2023年1月22日 6時) (
レス) @page29 id: 979ffa46f6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - ひまですぴよさん» ありがとうございます！ちょこちょこ更新していきます！ (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - 幸亜衣さん» 初コメありがとうございます！返信遅くなり申し訳ございません...現在絶賛亀更新の私を尊敬してもらっていることがとてもありがたいです！期待に応えられるよう、頑張っていきます！ (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - ありす君さん» 一年越しですね...ありす君ごめんなさい、ログアウトしてしまい通知に気付かなくなっていました...ありす君にコメント頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
ひまですぴよ - 大好きな小説です！！！更新待ってます！！💕 (2022年9月11日 20時) (レス) @page27 id: 501351b8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2020年8月15日 16時
