君のヒーローになるには。vol.4

#159 な「一体誰の声が聞こえたのか...正解は4話後！！」 ページ24

？？side

目を瞑り、その時を待つ。

アンカーとしてバトンを受け取る時まで。

あと、数秒.........

目を開き走り出す。

隣の彼も走り出した。

距離は僅差。

少しだけ彼が前に飛び出ている。

＿＿＿＿負けられない

「.........頑張れぇぇぇ！！ころちゃん！！！」

その時、声が聞こえたのだ。

...微かに、今。


目の前のゴールテープに2人で飛び込む。


勝ったのは............
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
るぅとside

「お疲れー！！」

体育祭も終わり、片付けをしている所にころちゃんが笑顔で駆け寄ってくる。

「お疲れ様です、ころちゃん」
「いやー、悔しいなぁ...僅差で負けるなんて...」

椅子を運びながら愚痴を零す彼の言葉で僕の頭に思い浮かぶ先程のリレー。

＿＿＿そう、ゴールテープを切る瞬間、微かにさとみくんが前に立っていたのだ。

結果は白組の逆転勝利。

残念ながら僕達赤組は敗北してしまった。


「......でも...楽しかったなぁ...」
「本当、るぅとくん暴れ回ってたもんね」
「えへへ...」
「褒めてないからー」

突っ込みを入れられ、笑い合う僕等。

そんな時、ふとなーくんが目に入る。

「.........？」

彼はモジモジしながらジェルくんと人気の無い所まで歩いていく。


「おーい、なーk(「るぅとくん」...え？」


話しかけようと声をあげるところちゃんに指で静止され、2人で彼らを見つめた。


「...............あぁ、そういう事ですか」

そこで僕もやっと現状を理解し、片付けを再開しようとする。


「...結果が楽しみですね。ジェルくん、大丈夫かな」
「なーくん達なら大丈夫だよ」


僕等は自然な感じで隣に並び、彼等と反対方向に向かって歩き出したのだった。

#160 こ「この恋、完結...？」→←#158 ジ「赤組と白組、どっちが勝つか賭けよか？？俺は白組！！」

らっきーすとぷりめんばー！

るぅとくん＆ジェルくん

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