#158 ジ「赤組と白組、どっちが勝つか賭けよか？？俺は白組！！」 ページ23
るぅとside
最後を飾るのはころちゃんとさとみくん。
僕は莉犬の隣でじっとその始まりを見ている。
「頑張れころちゃん〜...！！」
「...」
「...莉犬？応援...しないの？」
「......さとみくんってるぅとくんの事好きだから...俺が応援しても無駄なの」
「.........は？」
俯いているから彼の顔は見えないけど声は確かに沈んでいた。
急に言われたその言葉に戸惑う僕は何も言えないまま、ただ莉犬を見つめる。
「＿＿＿今も好きだよ...絶対...」
「え？...え...？何言ってるの？」
さとみくんが僕の事を好き？今も？
『抵抗が無いってだけだよ。だからって好きって訳じゃ...』
ふと彼の言葉がよぎり、口を閉ざす僕。
「さとみくん、るぅとくんと話す時だけ楽しそうに話すんだよ？絶対に好いてる」
「......」
寂しそうな悔しそうな声のまま僕の顔を見つめた。
「＿＿＿＿俺、さとみくんが好き」
「...うん」
「るぅとくんはころちゃんが好きでしょ」
「.........さとみくんに聞いた？」
「普通に分かるよ。俺が騎馬戦の後「好きな人」って言ってたの気づかなかった？」
「..................もう死のうかな」←
顔を腕で隠す僕と苦笑する莉犬。僕は仕返しとばかりに口を開く。
「僕の事好きなんて絶対に有り得ません」
「そんなの分かんないよ」
「...この前僕と彼ところちゃんでラーメンを食べたのは知ってますよね？」
「...それが？」
「1番最初にさとみくんが誘おうとしてたのは莉犬ですよ」
「...え？」
そう言うと彼は少し目を見開き、頬を染めた。
「僕と彼の恋はずっと昔に終わってるんです。今彼が好きなのは...僕じゃない別の人じゃないかな」
「.........」
「嫉妬しちゃうのも分かる...僕もその立場だとそうなると思う」
「...別に嫉妬じゃないし...あの、るぅとくん...ごめんね」
「気にしてないし良いよ」
彼の頭をポンポン撫で、僕は笑う。
その瞬間、ピストルが鳴り響いて僕達は目をグラウンドへ向けた。
第1走者が走り始めたのだ。
「.........さとみくん頑張れ...」
＿＿彼はずっと不安だったのかもしれない。
僕等は幼なじみで、初恋の相手同士だったから。
...それも何処かでさとみくんに聞いたのかな。
さとみくんもさとみくんで莉犬の事信用してるし。
そんな彼等を僕は応援したい。
いつか、2人の恋の成就を願って。
「.........頑張れぇぇぇ！！ころちゃん！！！」
もう少しでバトンが行き渡るアンカーの彼に僕は大声で応援したのだった。
#159 な「一体誰の声が聞こえたのか...正解は4話後！！」→←#157 さ「1年がアンカーなのは気にすんな」←
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
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鈴音 - はちみつ。さん» やば、一年越しに煽りコメ気づいちゃった......はちみつよりは変態じゃないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！ (2022年10月1日 22時) (
レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - ひゃぁっほおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！すずちゃあああああああああああん！！！！！！へーーーー、んったい！！！！！！！ (2021年3月31日 15時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 返信ありがとうございます！ (2020年11月23日 12時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 2度目のコメントありがとうございます！ななジェルは可愛い！ですよね、ころんくんはヤンデレで良いと私も思いまs(( (2020年11月23日 9時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - ななジェル可愛いすぎません？ころちゃんはヤンデレでいいと思いまs(( (2020年11月22日 21時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2020年5月30日 11時
