#138 莉「はは、もうやだ」← ページ3
莉犬side
秋。体育祭。
まだまだ残暑が続く中、全員が一致団結して取り組む体育の集大成である。
そんな体育祭を俺は毎年恨み続けていた。
.........俺は運動が大の苦手だから。
「「体育祭なんて滅べば良いのに......」」
隣で体育座りをするなーくんと口を揃える。
今現在、1学年合同体育が行われていた。
俺は体力切れで早々にギブアップし、なーくんは試走で頭から転び、2人で見学をしている。
「体育なんてやだ...需要あるのは勉強じゃん...ねぇそうだと言ってよ莉犬くん...」
「なぁぁぁくぅぅぅぅん!!莉犬ぅぅぅ!!」
「うげ、脳筋が来た」
俺が嫌そうに呟くとギューッと抱きしめようと両手を広げ満面の笑みで近付くジェルくん。
......彼は勉強より運動を得意とする。
だからか知らないが最近妙に機嫌が良かった。
「何?」
慣れたように避けた俺達を見て不服そうにしながらも、ジェルくんは皆の方を指す。
「赤組白組のチーム分けするから集まれって」
「......あぁ、そゆ事」
「やりたくねぇ...」
渋々ながらゆっくり歩き、俺はるぅとくんの隣へ向かった。
「......るぅとくんは良いよね、何でも出来るから」
俺が嫌味らしく言ってしまうと彼はフッと苦笑し、目を伏せた。
「そんな、何でも出来る訳じゃないよ?実際僕は球技とか苦手だし」
「へぇ...珍し...るぅとくんって何でも出来るんだとてっきり...」
誰しも完璧じゃないんだよ、と言うるぅとくんを見つめていると国語教師だったはずのB組担当の先生が声を張り上げる。
「はいはい!今からチーム分けするぞー!」
手を叩き、ザワめく生徒達を宥める姿を横目に俺は下を向く。
「(せめて...るぅとくんでもころちゃんでもなーくんでも...ジェルくんでもいい、仲良い人が同じチームで...欲を言えばさとみくんと...!!)」
「強い奴が敵で強い奴が敵で強い奴が敵で...ライバルは全員敵に回って...!!!」
恐怖を感じる程の殺気を醸し出するぅとくん。ふと周りを見ると皆何かを願っているようだった。
「るぅとくんと一緒でお願い...神様...!!」
「とりあえず俺は何でもいいんだけど...」
「るぅとくんとさとみくん別で...からかわれるのはもうゴメンだ...!!」
「なーくんなーくんなーくんなーくんなーくん...」
___さとみくん以外、皆欲張りだったようだ。
#139 さ「欲を言えばジェルと一緒がいいかも。脳筋だから扱い楽だし」←→←生徒について
らっきーすとぷりめんばー!
るぅとくん&ジェルくん
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鈴音 - はちみつ。さん» やば、一年越しに煽りコメ気づいちゃった......はちみつよりは変態じゃないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - ひゃぁっほおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!すずちゃあああああああああああん!!!!!!へーーーー、んったい!!!!!!! (2021年3月31日 15時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 返信ありがとうございます! (2020年11月23日 12時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 2度目のコメントありがとうございます!ななジェルは可愛い!ですよね、ころんくんはヤンデレで良いと私も思いまs(( (2020年11月23日 9時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - ななジェル可愛いすぎません?ころちゃんはヤンデレでいいと思いまs(( (2020年11月22日 21時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴音 | 作成日時:2020年5月30日 11時