#147 な「俺言い訳考えるの得意かも」 ページ12
るぅとside
「生徒会長...仕事多い日と少ない日の落差がありすぎて疲れますよ...」
1人応援席へと戻りながらボソボソと愚痴る。
『.........るぅとの、生徒会長になる願い。ってか、出馬してる所で願いだろ?』
...いつも思い出すのは先々週の彼等の言葉。
その言葉一つ一つが嬉しくてつい、口角は緩んでいってしまう。
「皆の言葉のおかげで多少疲れてもやってけるんだよね...」
言葉とは、強い魔法だ。
「黄神会長」
応援席まで戻ると、同じクラスの女子に声を掛けられる。
「あの...紺野くん知りませんか?」
「え?ころ...じゃなくて、葵くんがどうかしましたか?」
「いえ、2年生の種目の次は騎馬戦なので...準備した方がいいかと」
勿論会長も出るみたいですし、頑張ってください。
そう言われ、僕は軽く会釈して走り出す。
...彼を探すのは簡単だ。
彼は僕の親友なのだから。
「(......大体ころちゃんは応援席から動こうなんてまず無い)」
何か大変な事があったなんて考えにくいし1人でグラウンドを歩き回る事は絶対に無い。
だったら...
僕は校舎へ走り出した。
1年A組に向かい、教室のドアを開ける。
「......居ない」
その隣のB組を覗くが誰も居ない。
C組の教室を覗こうとしたところで、声が聞こえた。
「__好き、だよ。あの人の事...好き」
息が、止まる。
今の...声は、確実にころちゃん。
「.........分かった」
どうやらなーくんも居たようだ。
納得したような声を上げ、こちらに近付いてくる。
「.........ってるぅとくん!?」
「何で涙目!?」
「......ぅ...こ、ろちゃ......」
そういえばこの前好きな女の子の話をジェルくんとしていた。
...僕が自分の気持ちにも気付かずにいた時だった。
「......すきな...ひとって...」
「え!?へ!?」
「...あぁ、なるほど」
「ちょ、なーくん!?どゆこと!?」
その場にしゃがみこみ嫉妬心と不安が混ざりながら生気のない瞳で彼等を見つめた。
「るぅとくん」
「...」
「ころんは好きな人居ないよ?」
「......へ?」
「!?」
話の内容も理解出来ず項垂れる僕と焦ったような顔でアワアワと慌てるころちゃん。
「今の話はころんが"友達として"ジェルくんが好きって言う話。俺が相談に乗ってもらってたから、ね?ころん」
「ん!?あ...そう!というかるぅとくんこの前も勘違いしてたけど僕好きな女の子なんて居ないからね!安心してね!?」
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らっきーすとぷりめんばー!
るぅとくん&ジェルくん
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鈴音 - はちみつ。さん» やば、一年越しに煽りコメ気づいちゃった......はちみつよりは変態じゃないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! (2022年10月1日 22時) (レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - ひゃぁっほおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!すずちゃあああああああああああん!!!!!!へーーーー、んったい!!!!!!! (2021年3月31日 15時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 返信ありがとうございます! (2020年11月23日 12時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 2度目のコメントありがとうございます!ななジェルは可愛い!ですよね、ころんくんはヤンデレで良いと私も思いまs(( (2020年11月23日 9時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - ななジェル可愛いすぎません?ころちゃんはヤンデレでいいと思いまs(( (2020年11月22日 21時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴音 | 作成日時:2020年5月30日 11時