#34 る「莉犬、頑張れ！」 ページ36
さとみside
家に入った瞬間、莉犬の様子が少し可笑しかった
「...さとみくん、来てくれてありがと。すっごい嬉しい」
「え？」
いつもツンツンの莉犬が珍しくデレている。
莉犬母に挨拶した後、階段を上り、莉犬の部屋に入る。
ここまで来るのにずっと莉犬は俺の隣をピッタリくっついて離れなかった
「...何か変なものでも飲んだ？」
「んーん。......ジェルくんに貰ったものは変じゃないもんね」ﾎﾞｿｯ
「あ、ごめん最後の方聞こえなかった」
「何でもなーい、ゲームしよ。ソファ座れ」
いつもは誘わないゲームも自分から始めた
「(今日はやけに素直だな)」
ゲームをしながら違和感を感じる俺。莉犬は負ける度あー！と悔しがる
「......ねぇさとみくん」
5戦目が終わったところで莉犬は急にゲームを中断させた
「さとみくんは、俺の事嫌い？」
「......はい？」
ギュッと抱き締められたと思ったらソファに押し倒される
「俺ね、素直になれないの。昔色々あって...でも、さとみくんはこんな俺でも仲良くしてくれて嬉しかった」
「.........莉犬？ははっ、急にどうした？」
段々と涙声になっていく莉犬の頭を撫でる。
辛い事があったら頭を撫でてやれ。
俺の中での教訓であった
「......さとみくんは優しいから。誰よりも優しい。でも、たまにそれは武器になるんだよ」
抱き締めた手の力が更に強くなる
「こんな俺に優しくし過ぎるから......俺も甘えて強く出るようになっちゃう」
「...ごめんな」
「さとみは謝らなくていい。悪いのは俺。全部...俺のせいだから」
「俺は、莉犬の事好きだよ」
その言葉で莉犬は涙を流す
「......っだからそれが！！」
「莉犬、入学式の日転んだろ」
「...っく、うぅ...覚えてんのかよ...！！」
2人一緒に起き上がり、莉犬はこちらを泣きながら睨み付ける。
......やっぱり可愛いんだよ、コイツ
「お前、あの時小さい子供を助けたから転んだんだろ？」
『あ、あの子転びそうだけど...』
なーくんがそう指を指した先には泣きながらよちよち歩く子供。そして石か何かにつまずき転びかける
『危な...！！』
俺が手を伸ばすより前に赤髪の少年が体を支えた
ズテッ
だけど彼も華奢な体だから守り切る事は出来なかったんだ
『早く...お母さんのとこに行きな』
顔から転んだから痛いだろうに。笑顔で子供にそう言う彼。
子供はお礼を言いながら心配そうに近付いていた母らしき人に抱き着く。
残ったのは、痛みに耐えている少年だけだった
#35 こ「さとみくんは鈍感。莉犬くんが心配だよ」→←#33 ジ「俺のおかげやな！」
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴音 - ひのぉ.√さん» ログアウト状態から失礼します鈴音です。それパクられてますねw通報していただければ幸いです！コメントありがとうございます〜！ (10月4日 23時) (
レス) id: 3e68cc9666 (このIDを非表示/違反報告)
ひのぉ.√ - https://teller.jp/se/2gly61acae47e-8348460470 ⇦これURLです (2023年1月23日 21時) (レス) id: 979ffa46f6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのぉ.√ - あの…主様…知ってるかもしれないんですけどテラノーベルでパクリ？的なの見つけちゃいました… (2023年1月23日 21時) (レス) id: 979ffa46f6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 、さん» あ、フラグ立ってました？すみません！すぐ外します！ (2020年1月23日 19時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
、 - これの続編のオリジナルフラグを外して下さい (2020年1月23日 19時) (レス) id: bea882ce19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴音 | 作成日時：2019年12月22日 22時
