32 ページ33
着いたお店は焼肉屋さんだった
卓也「ビールとか頼む?」
どうしよ… 飲めないなんて恥ずかしくて言えないし
『卓さん飲みますか?』
卓也「俺運転するから飲まんかな」
『じゃ、じゃあ!卓さんが飲まないなら私も飲まないです!』
ビールを飲まなくてもいい口実ができた
我ながらいい案かもしれない
卓也「遠慮すんな ビールにする?」
ま、まじか!
卓也「もしかしてビール飲めんと?」
慎吾くんと同じで卓さんにもお見通しなのか…
『は、恥ずかしくてビール飲めないなんて言えんくて…』
付き合い悪いとか思われちゃったかな
卓也「苦いから飲めんと?」
私はその言葉にこくっと頷く
卓也「Aって可愛いな ビール苦いか」
可愛いって慎吾くんには何回も言われてて少し
慣れてるからちょっと恥ずかしいくらいだけど
可愛いとか言わなそうな卓さんに言われるともっと恥ずかしい
顔に熱が集まるのがわかった
卓也「さ、肉食べるか」
沢山食べろなんて言って私のお皿にお肉置いてくれる
『なんこのお肉!ばり美味しい!』
卓也「その肉美味いやろ 俺もそれが1番好き」
『卓さんの好きなお肉と私の好きなお肉一緒!
嬉しか…』
私が無意識に言った言葉に卓さんが顔を赤くしてるのはまだ知らない
91人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mau. | 作成日時:2020年5月1日 0時