【ハイキュー!!】ミモザとツツジの花園 [及川徹] [松川一静] (ページ7)

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花｢5話でーす｣ページ7

部員たちが勧誘に行き、しばらくすると式が始まったようだ。

『体験の人、結構いるみたいですね』

入｢そうだな、今年も中学で活躍していた選手も多いしな｣

体験入部の受付用紙をペラペラとめくり名前を確認していると、見知った名前を見つけた。

『あ、金田一勇太郎…国見英…』

入｢ん？知っているやつでもいたか？｣

『中学時代の後輩です』

入｢ああ、そうか。お前も北一出身だもんな｣

『はい。ええっと…影山って子来てます？』

入｢影山？ああ、アイツか。声は掛けたが…来てないか？｣

『はい、今のところは…』

入｢じゃあ別のとこ行ったんだろうなあ｣

『そう…ですね』

お兄ちゃんから聞いた話だが、去年の大会の決勝で一悶着あったらしい。

なんでも影山がむちゃくちゃなトスをあげたとか。

そのせいで前はそこそこ仲の良かった3人が完全に分裂してしまったそう。

『そりゃあ、来ないよね』

もし影山がその状態でバレーを続けていたとしたら、

また仲間に見放されるだろう。

2年間支えた身としてそれだけが心配だった。

『上手くやっていけるのかな…いや、それより今はこっちのことしなきゃ』

影山が良い仲間に出会えますように。

そう願って久しぶりに金田一たちと話すため、

式が終わり騒がしくなった体育館の外へ出た。