【ハイキュー!!】ミモザとツツジの花園 [及川徹] [松川一静] (ページ16)

今日:9 hit、昨日:19 hit、合計:20,155 hit

入｢14話だ｣ページ16

私は今、お兄ちゃんとゲームをしています。

なんのゲームをしているかと言うと、

及｢うわっ、こんなとこに甲羅投げたの誰さ！｣

『私です～』

及｢狙ってやったな！？｣

はい、皆さん大好きマ〇オカートでございます。

現在、私が4位、お兄ちゃんが8位となっております。

今まで勝ったこと無かったのに、今日は幸運に幸運が、重なって勝ってます。

『よっしゃ、このまま行けば…うわわっ』

はい、残念でした。3位の人から甲羅を投げられましたね。

及｢残念だったねA、行かせて貰うよっ｣

『うわあああああ』

追い越された…

まーた負けた…

『今度こそ勝てると思ったのにー！！』

及｢A、それ毎回言ってるよ｣

悔しくてお兄ちゃんの布団にダイブする。

及｢人には勝手に寝るなって言うくせに！｣

『えぇー？』

ん、そういえば…

及｢どうしたの？急に黙り込んじゃって｣

『いや、寝てた時の夢を思い出したの』

そう言うとお兄ちゃんは目を見開いた。

及｢へ、へえ…どんな夢？｣

『なんかね、お兄ちゃんが出てきたの。普通のいつも通りのお兄ちゃん。でもすっごい悲しそうな顔して私の方見てて、ずっと何か喋ってるんだけど、声が小さくて聞こえなくて。それで＿＿＿』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
及川side

驚いた。

Aが俺の出てくる夢を覚えているなんて。

しかも、内容まではっきり。

でも、1番驚いたのは、

『＿それで、急に近づいてきて私にキスしてったの。でもいつもの軽いキスじゃなくて、もっとずっと重いようなキス。それが妙に現実感があって。それで起きたらお兄ちゃんいるからびっくりしちゃった。』

俺がしたキスがバレてたこと。

幸い夢の中の話だと思われていたけれど。

キスならいつもしている。でも、あそこまで想いを込めたキスをしたのは多分初めて。

だからこそ、動揺してしまった。

でも、この想いがバレてしまったら、もうAとこんな風に笑い合うことは出来ないだろう。

それが俺にとって1番怖いことだから。

及｢えー？夢の中にまで俺が出てきて、しかもキスまでするなんて、Aはどれだけ俺の事好きなのさー？｣

こうやって、誤魔化していく。

それが俺にとってのAへの愛だから。