ヴィラン連合の轟さん (ページ14)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:23,736 hit

#Twelve 過去編ページ14

『え…なにこれ…
お父さんの炎じゃないよね？
お母さんの氷じゃないよね？』

母｢どうなってるんでしょう…？
私たちの個性とは違うものですね…｣

父｢個性の突然変異か…まったく、これじゃ何の為にAを生んだんだか｣

『え、お父さん？』

母｢ちょっと、その言い方は…｣

父｢何故だ。元々私達は個性婚であり個性を重視し、した結婚だ。そもそも個性が違うんじゃ優秀な跡継ぎどころか子供とも公表できたものでは無い。｣

母｢しかし…｣

『お父さん？お母さん？
私の個性、ダメな個性なの？』

母｢そんなこと…｢そうだ｣どうして…！｣

父｢当たり前だ。お前は俺か母さんの個性を受け継いでいなければ意味が無い。お前はもう、俺の娘ではない｣

『どうして？お父さん！』

母｢ちょっとあなた…！！

まだこの子は4つなんですよ！？
個性も今さっき出たばかり…そんな子に
いきなりこんなこと！｣

父｢うるさい！！とにかくA、今日からお前の特権は辞めだ。もうお前には用はない
新しい子に期待するしかないな｣

『待ってよ、お父さん！ねえ！！やだよ！！
お父さん言ったじゃん！！すごいヒーローになれるって！……いやだよ…もう……用済み？』

その時、初めて自分の中に黒い感情が出た気がした。

どろどろとしたその感情は、私がついさっき出した個性によって

包み込まれてしまった。

新しい子に期待するしかない……

私はもう用済み……

そうか、個性が違うから。

お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに、

お父さんとお母さんの個性を受け継いでいないから。

だから、私はいらないんだ。

そうか。そうなんだ。さ

あの頃の私は、4歳の頭にしては

難しく、大人びた

そして、負の感情を多く含んだ

可愛げのない考えを持っていただろう。