Once Again (ページ4)

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Pink

懐かしい夢を見た。

俺がまだ学生だった頃のずっと前のやつ。

隣にはあの子がいて、2人でいれば楽しく笑ってた。

高校の時まあ色々あって教室に行けなくなっちゃってせめてもってことで保健室に登校していた俺。

友達なんてもちろん居なくて話し相手はもっぱら保健室にいる養護教諭の先生だった。

そんな日常にイレギュラーなことが起こったのが2年生の学期末のなんてことない日。

いつも通り保健室で過ごしていたら担任に頼まれたとか言って1人の女の子が資料を届けに来てくれたんだ。

俺が言うのもなんだけど僅かしかない教室に通った記憶からは見たことも無い子だと思ったら、

やっぱり最近親の都合でここら辺に越してきたらしかった。

つまりは事情を知らないことをいいことに面倒くさいことを押し付けられたってことだと思うんだけどそんなことには構わず彼女は笑ってた。

とびっきりの笑顔であの時の俺には眩しいくらいのやつ。

彼女は人見知りの激しかった俺のことなんかお構い無しにベラベラと昼休みいっぱい話し続けた挙句、

また来るから話し相手になってね！なんて残して去っていった。

面白い相槌なんてできない俺だしまあ冗談だろって思ってたんだけど、

彼女は毎日毎日本当に保健室に押しかけてきたんだよね(笑)

そしたら意外や意外彼女もなかなかのアニメオタクで、

勢いに押し負けたのもあったけど気がついたら毎日の昼休みが楽しみになっていた。

養護教諭の先生に明るくなったね、なんて言われたりして。

こんな俺でも変われたのかなってちょっぴり嬉しくなったのを覚えてる。

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