３１話 ページ31
…
今日仕事休みでよかった…。
そうつくづく思った昼下がりようやく起き上がってお風呂を借りることが出来た。
動けんくなったら俺がって言ってたとおりになりそうだったからそれだけは…と勘弁してもらった。
もちろん服なんて持ってきてないから望の服の中で小さめのものを借りた。
それでも身長が大分違うから背が小さい私にとってはすごく大きい。
長Ｔは長すぎてロンＴみたいになっとるし、ズボンの裾は余りすぎだからダサいけどロールアップさせてもらった。
｢望〜、ありがとうお風呂借りました〜。｣
望｢うわ、それはそれでやばいわ…。｣
顔を真っ赤にしてなぜか俯く望。
意味が分からん。
なんて思っていたらぐぅ〜と望のお腹が鳴った。
望｢うわっ。｣
｢ふふふ笑
夜からなんも食べてないもんな、もうお昼やもん仕
方ないわ。
なんか食べる？作るわ。｣
ぱぁぁと目を輝かせてうんうんと頷く望に子供っぽくて可愛いなと思った。
.
.
.
望｢うまい、ほんまにうまい。｣
これまた嬉しそうに食べてくれる望に私まで嬉しくなった。
ほんとに越してきたばっかりだからありあわせでチャーハンしか作れなかったんやけど。
こんなに喜んでくれるならそれでもよかったかななんて、私は単純か。
｢タレントの____さんとモデルの_____さんが結婚を
発表しました。
交際期間は5年ということです。｣
たまたまつけたまま流しっぱなしになっていたテレビから聞こえたニュース。
へぇ〜この2人付き合ってたんや。
なんて私は驚いていたんやけど。
望｢今あれ聞いて思ったけど俺ら付き合った期間ゼロ
やな笑｣
だけど一緒に過ごしてきた時間は誰にも負けない。
結果的に思い合ってきた時間も。
それなら。
｢ほんまや 笑
なんかでも不安とかなーんもないで私。｣
望｢そうやな、俺も。
俺たちは俺たちらしく幸せになっていこな？｣
｢うん！｣
交際期間ゼロの私たちやけど望となら何が起きても乗り越えられる気がする。
恥ずかしいから言わんけど私が愛するのも後にも先にもあんただけやで…望。
いつかそれを伝えられる時が来ますように。
…end♡
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作者名：美麗 | 作成日時：2017年12月16日 1時
