１６話 ページ16
…
｢待っててくれたんか。
おまたせ〜。｣
｢ありがとう！！！｣
私が伝えに行くのをお店の前で待っていてくれたみんな。
こちらこそありがとうやで。
｢残念やなぁ…。
また今度誘うわだって。｣
佳｢ぜったいあれやで。
次会うとしたら同窓会やで(笑)｣
｢それ私も思った(笑)
うちらはまた集まろうな〜？｣
そやねって4人で笑い合う。
やっぱりこのメンツは居心地がいい。
程よく酔っているせいか自然と口元が緩む。
夏｢なに笑ってんねん(笑)
気持ち悪いわ〜(笑)｣
｢気持ち悪いてひどいな。
このメンツ最高やなって思ってただけや。｣
李｢そんなんシラフじゃ言えへんで(笑)｣
そんな恥ずかしいことか…？
なんて思っていると。
佳｢あ、着いたんや。｣
着信を告げる携帯を開いた佳奈が頬を緩ませた。
彼が迎え来てくれたのかな？
夏｢ほんなら解散するか。
私こっちやわ。｣
駅の方向を指す夏樹。
そして私もやと同じ方向を指すもう二人。
え、私だけ逆方向…。
見事に3対1に別れてしまった。
なんやのこの…リア充とそうでない私の…差は。
ため息でもつきたい気分やわ…
ていうか多分ついたな今。
｢乗ってくか？
この時間に1人は危ないやろ｣と佳奈。
優しさには感謝やけど…
二人きりの空間を邪魔したくないし
彼はいちゃいちゃしたいだろうに私がいたらねぇ？
そんなん結果見えたようなもんやん？
ぶ…ち…こわし。
そういう時のその空間に耐えられる気せえへんし。
｢すぐ近くやし、ちゃんと帰れるから大丈夫。｣
佳｢ほんまに…？｣
｢うん。｣
これじゃあ埒が明かない。
夜風に当たって酔いを冷ましたいし〜
なんて言うてみる。
ほんとに苦し紛れやな。
ていうかだいたいこんな女襲う奴おらへんやろ〜。
って言ってみても念には念をって言うやろ？って。
いやそういう前提かーい。
ちゃんと街灯もあるんですよ、お姉さん。
…
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作者名：美麗 | 作成日時：2017年12月16日 1時
