13話 ページ13
…
二次会からも解放や〜と思いながら
荷物をまとめてコートを羽織り
出ていくタイミングを待っていたら声をかけられた。
「次行くけどどうする〜?
もちろんミラクルAは来るやろ?」
お前がいたら話題が尽きないだろうしなとニヤニヤした顔をこちらの方に向けてきたけど。
いちいち突っかかるのもあれやからまあいい。
「佳奈たちはどうするん?」
「まだ聞いとらんよ、見当たらんし。」
さっきまでその辺にいた気がするんやけどどうしたんやろ。
探してみるけど見当たらない。
帰りたいのはやまやまなんやけど
3人が残るのに私だけ帰ったら
なんか空気読めてないように思えるから嫌や。
3人がどうするか聞いてから私も決めようかな…。
「そっか。
じゃあ私がまとめて聞いて伝えに行くわ。
まだ声かける人いるんやろ?」
「悪いな…、でもお願いしてもええか?」
「大丈夫やで〜。」
「じゃあよろしくな〜。」
申し訳なさそうな顔をしてから
慌ただしく次の人へ声をかけるのに離れていった。
悪いもなにもあなたに早く離れてほしいってのもあったんやけどね笑
これ以上何か言われたらイライラで当たってしまう気がしたから。
それにしてもミラクルAてダサいな。
大阪人がセンス疑うで?
訂正するのもめんどくさいから
そのままにしておいたけどもう少しマシなのあったやろ…。
私たち以外の誰にも聞こえてへんよな?
そんなことを考えていたら佳奈たちが戻ってきた。
お手洗いにでも行ってたのかな?
「やっと戻ってきたな〜。
このあとも次のお店行くらしいんやけど
3人にともどうする?
私がまとめて聞いて言いに行くことになってるん
よ。」
佳「そうなん?ありがとう。でも…」
その申し訳なさそうな顔。
でもから繋がるこの先の言葉分かってしまったわ。
おそらく李帆も夏樹も
申し訳なさそうな顔を見合わせているから
同じことを思っているんやろう。
…
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作者名:美麗 | 作成日時:2017年12月16日 1時