＊話の内容 ページ35
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体育祭は終わり、そのあと解散となった。
赤組は優勝したから打ち上げに行くらしいけど、私は体調が悪いことにして欠席することにした。
もちろん、体調は悪くない。
でも私は、深澤くんと話があるから。
私は体育館の裏に来ていた。
深澤くんがリレーに勝ったのかはわからない。
だけど私は勝ったと思ったから。
深澤くんの話の内容も気になるし、…私も伝えたいことがある。
伝えられるかはわからないけど。
さっきまで騒がしかったグラウンドもあっという間にテントがどかされ、いつもと同じ状態に戻っていた。
誰の声も聞こえない、聞こえるのは風で揺れる葉の音だけ。
その音を聞きながら深澤くんを待っていた。
早く来ないかな、
辰「Aっ、」
目を瞑っていると、突然聞こえた人の声。
私の、好きな人の声。
私はゆっくりと目を開け、深澤くんに顔を向けた。
辰「…俺、一人で一位になれなかった…。同率だったから、その、話は、」
「ううん」
辰「え、？」
「私は深澤くんが一位だと思うよ」
辰「でも、」
「一番深澤くんがキラキラしてたし、一番深澤くんが目立ってた。良い意味でだよ？…深澤くんが優しくないとこんなに良い体育祭にならなかったから」
だから深澤くんが一位だよ、ともう一度付け加えた。
深澤くんは黙って下を向いたまま。
「…はなし、ききたいな」
聞こえてるか聞こえてないのかわからないくらいの大きさで言った。
深澤くんが言いたくなければ、
「えっ、！」
辰「…話、聞いてくれる？」
無理に聞かなくてもいいや、と思っているとぎゅっ、と深澤くんに抱きしめられた。
状況を把握するのに時間がかかって、頷くのに随分時間がかかってしまった。
私が頷くと深澤くんはふぅ、と息を吐いた。
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ふわ(プロフ) - 星架．さん» コメントありがとうございます！感想を教えてくださりありがとうございます！感謝しかありません…！誤字を教えていただいて…。確認不足でした…！直しておきました！番外編もよろしくお願いします！(*^^*) (2021年4月15日 18時) (
レス) id: c23fa28ed9 (このIDを非表示/違反報告)
星架．(プロフ) - あ、1つ誤字見つけたんですけど 、あとがきのひとつ前のページ 、とても大事な台詞だと思うので……！！俺の彼氏になってくださいになってます(´；ω；`)最後に申し訳ありませんっ！ (2021年4月15日 18時) (レス) id: fbdaaabc17 (このIDを非表示/違反報告)
星架．(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらいました…！！！完結まで 、お疲れ様です！！ふっかさん途中からやばすぎませんか……！！！（（（なんて思ってました、笑 (2021年4月15日 18時) (レス) id: fbdaaabc17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ
| 作成日時：2021年3月27日 21時
