＊登校 ページ24
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「ああああのっ、深澤くん、」
辰「なに？」
「て、手が、」
辰「うん」
「うん、じゃなくて…、その、離してくださいっ、」
辰「ファンサだと思えばいいんだよ」
「ふぁ、ファンサ…」
駅から学校まで行く通学路。
その間ずっと手を繋がれていた。
深澤くんが無理矢理繋いできたんだけどね。
離して、と言うと、ファンサ、と言われ何も言えなくなってしまった。
「いや、でも！」
辰「なに」
「こんなの深澤くんのことを好きな子たちに見られたら殺されるよ！？」
辰「えー？こんなことじゃ殺されないよ」
「付き合ってもないのに手を繋ぐなんておかしいじゃん！」
辰「A、珍しくすごい話すね」
「…は、はは、しゃ、喋りすぎちゃった〜…」
相手が深澤くんだということを忘れて、すごい話してしまった。
普段は緊張して喋れないのになんでこんなに喋ってんだ、って思ってるよね。
おかしな奴だと思われてるよ。
辰「いや、俺と話すとき緊張せずに話してくれてることは嬉しいよ」
「でも…、いじめられる可能性があるので…、その、手は離していただけると嬉しい、です、」
辰「ん〜、まぁ、Aが嫌がることはしたくないから離そうかな」
パッ、と名残惜しそうに離れた手。
深澤くんの温もりが感じられなくなってしまい、少し寂しくなってしまった。
辰「A？」
「はい、？」
辰「手が離れて寂しい？」
「ど、どうして、」
顔に書いてある、なんて深澤くんが言う。
表情にも出ちゃってたのかな。
「寂しくなんかないよ」
寂しいけど、自分から離してって言ったんだから、寂しいなんて言えない。
「は、早く行こっ」
遅くなっていた歩くスピードを上げて、学校に向かった。
その時、深澤くんがどんな顔をしていたかなんて知らなかった。
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ふわ(プロフ) - 星架．さん» コメントありがとうございます！感想を教えてくださりありがとうございます！感謝しかありません…！誤字を教えていただいて…。確認不足でした…！直しておきました！番外編もよろしくお願いします！(*^^*) (2021年4月15日 18時) (
レス) id: c23fa28ed9 (このIDを非表示/違反報告)
星架．(プロフ) - あ、1つ誤字見つけたんですけど 、あとがきのひとつ前のページ 、とても大事な台詞だと思うので……！！俺の彼氏になってくださいになってます(´；ω；`)最後に申し訳ありませんっ！ (2021年4月15日 18時) (レス) id: fbdaaabc17 (このIDを非表示/違反報告)
星架．(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらいました…！！！完結まで 、お疲れ様です！！ふっかさん途中からやばすぎませんか……！！！（（（なんて思ってました、笑 (2021年4月15日 18時) (レス) id: fbdaaabc17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ
| 作成日時：2021年3月27日 21時
