推し事、辞めました。【紫】

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Aside





弥生「リア充してんねー」


「なっちゃんこそ〜」


弥生「私はまだそこまで〜」


「やだな〜」





初デートで取ってもらったキーホルダーを肌身離さず持っている。

それをなっちゃんにいじられる。


なんて平和な会話をしていた。



なっちゃんはしょっぴーといいところまで行ってるみたい。


あともう一歩で付き合いそうなんだよ。





弥生「ねぇねぇ、そろそろ結婚とか考えないの？」


「いや、早すぎじゃない？」


弥生「結婚の約束は早くしとかないと！婚約はまだだとしても、結婚の約束は！」


「まだ一ヶ月ぐらいしか経ってないんだけど…、」


弥生「結婚も視野に入れとかないとっ！」





さすがに早すぎやしないかと思ったけど「わかった」って言わないと一生続きそうだから、一応「わかった」と言っておいた。





.





「なんかね、もう結婚を視野に入れないといけないんだって」





バイトの帰り、いつものように辰哉くんが迎えに来てくれた。


その時になっちゃんと話していていたことを言ってみた。





「さすがに早すぎないかなーって、」


辰哉「えっ？俺は結婚前提で付き合ってるけど」


「…え、？」





" 結婚前提で付き合ってるけど " ？





辰哉「そんなの当たり前じゃん。それぐらい大切にするよ」





こういうところがリアコって言われるんだよ。



不意打ちの告白に恥ずかしくなって、顔が真っ赤だ。





辰哉「あははっ、顔真っ赤じゃん。かあいい」


「そういうこと言うのもやめてっ！」


辰哉「その反応がかあいいの」


「だ、だからっ、」


辰哉「Aは俺と結婚したくない？」





そんなこと今言われたってわかんないけど…。


でも今は、





「わかんないけど…、したいよ」


辰哉「A好きっ！」


「だから、ここ外！！」





抱きついてくるもんだから無理矢理引き剥がした。



でも、まだ一ヶ月ぐらいしか付き合ってないのに結婚も考えてくれてるんだって嬉しかった。





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