深澤より目黒が好き。【紫】

＃メンバーと彼女 ページ5

Tatsuya side









辰「A」


「…なに、？」









Aの顔を包み込んで無理矢理上を向かせた。









辰「今日はファンとしてじゃない、俺の彼女としてって言ってるだろ」


「……」


辰「Aの気持ちはわかるけど、メンバーに紹介しないといけないってわかってるはずだよな？これから迷惑かかるかもしれないんだから、真剣にお付き合いしてますって言わないと」


「…わかってる、」


辰「何でもするからって言ったじゃん。Aが望むこと何でもするから」


「…じゃあ、クレーンゲームで何でも取ってくれる？」









かわいいお願いすぎるだろ。


これ聞かない奴なんているわけない。









辰「もちろん」


「じゃあ頑張る」


辰「うん、ありがとう」









ごめんね、と謝られて申し訳なくなって頭を撫でた。


大丈夫だよ、という意味も込めて。









辰「今度こそ入るぞ」


「うん」









ガヤガヤとうるさい楽屋にふたりで入った。









辰「お待たせ〜」


ラ「待たせすぎ！何話してたのか知らないけど！」


蓮「ラウール、内容は聞くなよ」


康「彼女さんべっぴんさんやなぁ」


大「俺の嫁に似てる！」


亮「俺たちも初めましてに等しいよね」


涼「あれはふっかを送って行った時に…」


翔「何で俺に彼女ができないんだよ！」


照「翔太落ち着いて」









もっとガヤガヤし始めて自己紹介もできない状態に。









辰「ちょっと静かに！A、自己紹介」


「えっ、あ、えっと…」









やっぱり無理かな、


8人も初対面の男がいるわけだし、しかも推しもいるし。









「…A、Aです、深澤辰哉とお付き合いさせてもらってます、よろしくお願いします、」









言えた！


俺マジ感動なんだけど！









辰「頑張ったな」









肩に力が入っていたから肩を撫でてあげた。


少し緊張が解けたのかすっと肩の力が抜けた。









辰「めめ」


蓮「あ、はい」









めめを呼ぶとこっちに来たけど、Aは俺の後ろに隠れてしまった。









辰「目黒担だからさ」


蓮「ガチなんですね」


辰「ガチ」


蓮「…あの、」









めめがAに話しかけると俺の服をぎゅっと掴んだ。








辰「…無理そうか、」


「っあ、お、応援してます！皆さんも、」









俺に隠れてではあったけど伝えたかったことは伝えられたみたい。









それ以来会ってはないけど、もう一度会わせようと頑張っている途中。









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