君とあまい恋を。【紫】 (ページ10)

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Aside

家に帰り、明日のお弁当を作るため冷蔵庫の中身を確認した。

うん、野菜もあるし、お肉もある、ご飯は今日の夜炊いとけばいいし。

よし、買いに行かなくてもいいか。

冷蔵庫の確認が終わり、自分の部屋に戻った。

スマホを見てみると通知が来ていた。

誰からだろ…。

頻繁に連絡を取っているのは菜緒と美亜ぐらいだからその2人だとは思うんだけど。

…やっぱり、菜緒からだった。

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菜緒ふっかに言っといたから

菜緒それと、ふっかにAの連絡先教えといたから

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いや、なに勝手なことしてんの！？

嬉しいっちゃ嬉しいけど、

急に電話かかってきたりとかしたらビックリしちゃうし…。

それに男の子と連絡先交換なんかしたことないし…！！

しかも男の子とすらまともに話せないのにっ！！

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A勝手なことしないでよ!

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すぐに菜緒に返信した。

すると、

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菜緒嬉しいくせに～

A別に!

菜緒素直になりなって。ふっかもAの連絡先知りたいって言ってたし

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そんなの嘘に決まってるし。

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A嘘でしょ

菜緒ほんとなんだって

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詳しく聞くと…、菜緒は帰り道に深澤くんと会ったらしくて。

その時に明日のことを言ったらしい。

そしたら、すごい喜んでくれたらしくて。

その流れで私の連絡先を教えてほしいと言ってきたらしい。

その流れが私にはわかんないんだけど…。

菜緒とは「頑張りなよ」と言われたところでやり取りが終わっていた。

電話番号だけしか教えてないらしいけど…、急に電話かかってきたらどうしよ…。

まともに話せる？

…いや、絶対話せない！

顔は見えてなくても、やっぱり緊張しちゃうし。

どうしよどうしよ！

スマホを見つめたまま何もできず、突っ立っていた。

すると、

purururu…

「げっ…、」

知らない電話番号からかかってきたということは…、

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.

.

「深澤くんからだ…っ！！」

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