君とあまい恋を。【紫】 (ページ27)

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Aside

なんか、見られたらまずい状況だったよね…。

菜緒「A、2時間ぶり！」

と、ハイタッチを求めてきたので、

「え？あ、2時間ぶり…」

ぎこちなく、ハイタッチをした。

さらにハイタッチをしたそのノリで手をギュッとしてきた。

なんかテンションおかしくない？

すると、

「ちょ、ちょっ！」

急に手を引っ張ってきて、男子３人から離れた場所に連れて行かれた。

菜緒「どーゆうこと」

「え、」

止まるや否や、すごい顔で私を見る菜緒。

すごい怖いんだが…、

菜緒「あんたふっかのこと好きなんでしょ。なのになんで目黒くんといるの」

「そ、それは…、」

話したら長くなるな…。

菜緒「目黒くんのほうが好きなわけ？」

「違うって、」

何で菜緒はそっちの方向に持ってちゃうかな。

菜緒「じゃあなんで、」

「れ、蓮くんに誘われて、」

私も必死に否定しようとするけど、

菜緒「はぁ？蓮くん？」

あ、そうだ…。

さっき言われたから知らないよね。

これも怒られそうなんだけど…。

「こ、これも、蓮くんに言われて…、」

菜緒「言われたからって何でもするの？」

案の定、怒られた。

「えっ、いや、その、これはお礼だから…、」

菜緒「はぁ～、あいつも色んな手使うね～」

「その、決して、深澤くんを好きじゃなくなったとかそーゆうのじゃないから、」

ちゃんと、深澤くんが好きってことを菜緒に伝えた。

これだけは誤解されたくないから。

菜緒「わかってるよ。確認したかっただけ」

「その、なんか、ごめんなさい…、」

私が悪かったかもしれないから、一応謝罪。

自分的には悪いと思ってないけど…。

菜緒「あ～、謝んないで、Aは悪くないから」

と、菜緒にギュッてされた。

もしかしたら泣きそうになってたのかな…笑

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