☆スカイピース短編集☆

関係。《TEO》 ページ38

テオはお兄ちゃんの様な存在だ。


痛がったら
「大丈夫か!?」
って心配してくれる。


悲しくなったら
「俺がいるから大丈夫」
ってそばに居てくれる。


喜んだら
「よっしゃあ!!」
って一緒に喜んでくれる。


そんなテオも大人臭くなった。

というか大人になった。


テオ「A、おいでっ」


今でもこう言われるけどテオに負けたようで、子供扱いされているようで、嫌だった。

いつまでも追いつけなくて悔しかった。反面悲しかった。

テオが好きだから、


あと何年か早く生まれていればテオの彼女に慣れたかも知れないのに。


悲しみが込み上げると同時に色々な感情がごちゃごちゃに混ざる。


自然と涙が溢れる。

テオの前なのに、


テオ「どした？」

『何でもない、』


そのあと何回か話しかけられたけど、知らないふりをした。


するとテオがこちらに向かってきた。

テオ「俺の目を見ろ。何があったかちゃんと話せ」

そのテオの目はとても怖かった。

いいたくなくても言わないと行けない様な雰囲気をテオは作り出した。


『テオに、追いつけなくて、
テオが好きなのに、叶わない、』

テオ「は？」

訳分からなそうなテオ、

『テオが、すき』

テオ「何言ってんの、俺も好きに決まってんじゃん。」

テオは私を包み込んでくれた。

『本当…？』

テオ「本当だよ、不安な事あったら言わなきゃ心配するだろ、」



テオは少し恥ずかしそうに告白をしてくれた。

そして私達は恋人同士という関係に変わった。

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