よんじゅうろく ページ47
何も言い返せない瑠璃姫を見て溜息が出そうになる
これじゃあ面白くもなんともない
佳「っぁ、ちが…これは、」
…話にならないわ
『も、もう時間ですし行きましょ?』
焦ったように背中を押して大広間へと向かう
不服そうな顔をした教祖様は諦めたようで、無言のまま部屋まで歩き続けた
・
前回と同じ場所に座って微妙な空気が流れる
『(…帰ってきて早々なんなんだ、、、)』
ため息を堪えて俯いていると不意に手を握られた
驚いて顔をあげると、何故か泣きそうな顔をしてこちらを見つめる教祖様
童「…どうして君は、もっと自分を大切にしてくれないんだ」
『…ぇ』
予想外の言葉に目を見開く
童「俺には、理解できない…心の底からの優しさが、」
、、、本当にごめんだけど全然優しさじゃない
ただ相手を陥れようとしているクズなんだよ
なんて言えるわけもないけど
『きっと瑠璃姫も思うことがあったんだと思います…夜伽と分かっていて手紙を書いた自分にも非はあるし、簡単に責める権利は私にはない』
そう考えたまでです、と教祖様の頭を撫でるも納得してない模様
『それに、少しでも教祖様との時間が減ったら嫌だったから』
そう言って笑えば、勢いよく抱きしめられた
童「…笑ってる場合じゃないよ、俺は怒ってるんだぜ?」
拗ねてるような、でも照れたような声色に小さく吹き出してしまう
童「あ!言ったそばから!」
『ごめんなさい、可愛かったからつい…』
も〜、と口を尖らす教祖様の背中を撫でながら思った
なんだこの可愛い生き物
・
時の流れは早く、もうすぐ小百合の番だ
「今日も」部屋に来ている教祖様を見て作戦を練る
と言っても、あの子は控えめだしあんまり警戒してないんよね
うんうん、と考えていると良い案を思いつく
『そうだ!教祖様、将棋って知ってますか?』
童「しょうぎ?」
頭の中将棋でいっぱいにしちゃおう作戦だ
遊びなんてしたこと無いだろうし、これは効果抜群だろう
『昔、近所の人に教えてもらったんです』
ルールを教えて試しにやってみると_____…
・
童「…もう1回!」
めちゃめちゃハマった
私の予想以上にハマってる
『ふふん、じゃあもう1回…って言いたいけどそろそろ時間ですよ』
童「えぇ〜もう時間か、、、」
かわいい
そして上手い具合に作戦が進んでいる
残念そうにする教祖様を見かね(たフリをし)てこう言った
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:襟乃空ちゃん: - この小説は、私が夢小説というワードを知って、初めて読んだ小説なので更新してくれるのいっつも楽しみにしてます! (11月16日 0時) (レス) id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
:襟乃空ちゃん: - コメント失礼します!夢主ちゃんと私の性格が似てて、ヤバイです(語彙力皆無)童磨様ガチリアコ勢で、作中ずっっっっと心拍数ヤバイです((このような神作を作ってくださり誠にありがとうございます(血涙 (11月16日 0時) (レス) id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - コメント失礼します。主様の悪女主系のお話大好きです!言葉遣いや、行間、ストーリーの進め方など全てのバランスが良くて、とっても読みやすいです!!こんなに印象に残った作品と作者様は初めてっていうくらいです!続き楽しみにしてます!頑張ってください!! (8月30日 16時) (レス) id: d29c5267d6 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - コメント失礼します。更新ありがとうございます!この小説大好きです!応援してます! (8月28日 12時) (レス) @page41 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 更新待ってましたあ〜!!めっちゃよかったです!次も楽しみにしてます〜 (8月28日 6時) (レス) @page41 id: b69074ea7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2022年8月29日 23時