教祖様の5人目の嫁

じゅうなな ページ18

楓｢は、何よ急にかわい子ぶっちゃって｣




はぁ？私は元から可愛いんですけど





…さっき会ったばかりなのにもう教祖様に会いたいわ




でも！また後で、って言ってくれたし！！！




と、そこで信者が1人やって来た




｢…これにて本日は終了でございます、これからは振り分けられた部屋で各々過ごして頂きます。つきまして1週間後の式までに毎夜、教祖様が夜伽にいらっしゃいますのでご準備を｣









え？？？




よとぎ？？？yotogi？？？




まじかーーー




…そうだよね、5人も娶ってるもんね





そりゃそうだけど…私だけだって錯覚しちゃうじゃん





どうやら話を聞いたところによると




今日を除く式までの6日間、1人づつ部屋に訪れ伽をするらしい




また伽中は…その、営みとかは無くても良い




でもその時、逢瀬の予定を決めておけ…と、





全員教祖様と逢瀬できる機会があるってことね





で、重要な伽の順番決めだが…





一｢私、明日が良いわ！｣




楓｢私だってその日が良いわよ！｣




小｢…うーん、なるべく早い方が良いわよねぇ｣





みんな、我先に教祖様の心を鷲づかんでやると意気込んでいる




佳｢…気になったのだけれど、私達5人の元を訪れた後、残った1日はどうなるの？｣




不意に佳澄が呟いた一言に対して信者が答える




｢残りの1日は教祖様が訪れたい相手の元へと参ります｣





まぁ、それは懸命な判断ね




嫁の中の優劣が明確に出るわ




それを聞いて俄然やる気の出た4人は火花を散らし、順番を決めていた




小｢…貴方はどうするの？｣




ちゃくちゃくと決まっていく中、小百合が怪訝そうに聞いてくる




『…私は最後で良いです』




眉を下げてそう言えば楓の高笑いが響いた




楓｢あははは！貴方自信が無いの？もしかして教祖様に何か言われでもしちゃった？？？｣




随分と根に持っているのか煽りに煽りまくってくる





拳握りすぎて血出てきそう





それを聞いた他3人もクスクスと笑っていた




…この不細工達、私が教祖様に嫌われたって疑いもしないのね




殴りたくても殴れないこの状況下に涙を1つ落とす




頼｢っ、おやめ下さい！ただいま部屋へと案内しますのでどうぞこちらへ｣




っ頼子さぁん！




頼子さんに慰められつつ、私の部屋へと移動すれば教祖様のお部屋とかなり近い距離にあった




頼｢私にかかればこんなのお安い御用よ！｣





っっっ頼子さぁん！！！

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