いち ページ2
どうしようどうしようっ
なんでこんなことになっちゃったのかしら?!
見知らぬだだっ広い部屋の中、1人ぽつんと座りながら冷や汗を流す
遡ること3日前_______
『今日もお父様達は出かけてしまうの?』
いそいそと出かける準備をする両親に問いかけると、お父様は眉を下げて言った
「いやぁ、今日はいい話が聞けそうなんだ。ごめんな、A」
…大丈夫かしら、この2人
そう思うのも無理もない
確か…ひと月程前、両親が慌ただしく家に帰ってきたと思ったら「神にであった」だのなんだのをほざいていた
あの時は本当に頭が可笑しくなったのかと思った位よ
別になんでも構わないけど
え?薄情だって?
まぁまぁ、…じゃあ少し私のことについて教えてあげましょう
・
私は物心ついた時から、お父様に愛されているという自覚を持って生きてきた
勿論、お母様だって小さい時にはそれなりに…なんて言えはしないわね
お母様は私を子だとは思っていなかった
男の子が良かったんだって、女の私は要らないんだって
そう言われ続けた
最初はお母様の愛が欲しくって…それも10を過ぎた頃には辞めていたけど
その代わりに幼馴染やお父様、周りの男の人達が大層可愛がってくれたから
私はちゃんとわかってるわ
自分が誰よりも可愛くって、誰よりも綺麗だってことが
お陰で女の子からはすっごく嫌われてたけどね!まっ、皆が守ってくれたからどうでも良かったわ
家は…お父様は、良家の息子でそこそこ裕福な家庭だ
一人娘の私が望めば、大抵の事は叶えてくれるもの
だからお母様はお父様に逆らえなくて、ずっと裏で罵倒されたり時には手を出されたりして心も体もボロボロで限界をとうに超えていた
そんな時、救ってくれたのは幼馴染の子だった
毎日が退屈で退屈で、家の窓から外を眺めていたの
そしたら珍しい髪色が目に入ったから窓を開けて、そっと顔をだした
ちょっとした好奇心よ
そしたらばっちり目が合っちゃって…でも何故か不思議と逸らそうという気にはならなかった
そしたらその子はいきなり顔を赤くして叫び始めたの
正直、頭大丈夫かしら?って思ったけど、気になっちゃって…
?「ね、ねぇ!貴方、すっごく可愛いわね!」
…そんなの何万回だって言われたのに、
なんだか心が暖かくなったの
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:襟乃空ちゃん: - この小説は、私が夢小説というワードを知って、初めて読んだ小説なので更新してくれるのいっつも楽しみにしてます! (11月16日 0時) (レス) id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
:襟乃空ちゃん: - コメント失礼します!夢主ちゃんと私の性格が似てて、ヤバイです(語彙力皆無)童磨様ガチリアコ勢で、作中ずっっっっと心拍数ヤバイです((このような神作を作ってくださり誠にありがとうございます(血涙 (11月16日 0時) (レス) id: b670a6340b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - コメント失礼します。主様の悪女主系のお話大好きです!言葉遣いや、行間、ストーリーの進め方など全てのバランスが良くて、とっても読みやすいです!!こんなに印象に残った作品と作者様は初めてっていうくらいです!続き楽しみにしてます!頑張ってください!! (8月30日 16時) (レス) id: d29c5267d6 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - コメント失礼します。更新ありがとうございます!この小説大好きです!応援してます! (8月28日 12時) (レス) @page41 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 更新待ってましたあ〜!!めっちゃよかったです!次も楽しみにしてます〜 (8月28日 6時) (レス) @page41 id: b69074ea7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2022年8月29日 23時