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『あぁ、酷いわ…そんなにやつれて、、』

するりと紫子の頬に手を添える

『これも、童磨に手を出したのが運の尽きね』

眉を下げながら笑えば、勢い良くその手が振り払われた

紫「っ、黙れ!あんなの教祖様じゃない!あんな、あんな優しい教祖様が…私に冷たい目線を向ける訳ない!!!」

お前がなにかしたんだ!と喚く

『静かにしてよ…現実を受け入れなきゃ』

そう言って紫子の口を塞いで、耳元でそっと呟いた

『でもそうねぇ…このままだと貴方、すぅっごく悲惨な目に合うわよ』

だって此処、お仕置部屋ですもの

そう言った瞬間、紫子の顔が真っ青に染まっていく

『その反応、心当たりがあるんじゃない?ここに送られた信者、以来1度も見てないでしょ?貴方も少しはおかしいと思っていた筈よ』


いくら盲目的でも違和感を感じるところはあるでしょうに

紫「ぁ、…わ、私はっ、」

ガタガタと震え、次第に床に涙が落とされる


『そこで、私があなたを助けてあげようかと思って♡』

涙を拭って顎に手を当てる

所謂、顎クイというものだ

紫「たす、ける…」

『えぇ、…私、この屋敷の抜け道を知っているの。そこから外へ行けば真っ直ぐに人里へ抜けられるわ』

どう?教えてあげるけど、と首を傾げれば顔をバッとあげて縋るように頷いた

紫「っお、おねがい!お願いします!」


…馬鹿ね

なんで私がそんな都合の良いこと教えると思うのかしら

こんな状況じゃ…無理も無いか

『分かった、よく聞いて_____…』


『…どう?』


紫「!、分かったわっ…本当にありがとう、私酷いことを…」

『良いの、謝らないで…ほら!早く行かないと見つかってしまうわ』


…そろそろ、日も落ちるし、、、ね?

紫「ありがとう、…ありがとう!」


そう言って走って外へ向かっていった紫子


『あーあ…』

可哀想に



自分の部屋に戻りながら紫子の安否を思う

なぁに、紫子へ伝えたことに嘘1つ含んでないわ


実際にこの屋敷から抜け出すのなんて簡単だもの

肝心なのはその後


こんなに暗い中、身一つの少女が深い森の中を駆け回っていたらどうなるかしら


ねぇ?

あんな女なんて、食べさせてもあげない

汚い鬼共に屈辱を感じながら死に腐ればいいの


、、、なんて思うのは、私が可笑しいからよね

自室に戻り、窓を開けて視界いっぱいに広がる森を見つめる


…どこかで鴉が飛び立った

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澪奈(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませてもらってます!更新ありがとうございます✨夢主の性格、大好きです♡これからも応援しています!! (12月30日 22時) (レス) @page12 id: b68527e9d8 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - 「終わり」になっているんですが作者様ァァ!?更新楽しみに待っております!!!! (12月30日 0時) (レス) id: a0eae6878f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああすきいいい (2023年4月24日 23時) (レス) @page11 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 夢主の性格めっちゃ好きです!!更新待ってます✨ (2023年2月23日 0時) (レス) @page11 id: 47467afbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ウーロン茶 - ブルーロックのパスワード教えて下さい! (2023年2月22日 16時) (レス) @page11 id: a38d2d112e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パピ子 | 作成日時:2022年8月21日 21時

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