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泣き続けるぱーちんくんの背中にそっと手をやる




『それをちゃんと理解できたなら大丈夫だよ、まだ全然間に合う』





ね?と皆に目をやればこくりと頷いた





てかぺーやんくん泣きすぎじゃね





それに堪えきれず、1つ笑いを零せば一気に場の空気が柔らかくなる




…これでぱーちんくんに関しては一件落着かな




みんなと笑い合うぱーちんくんを見てそっと微笑んだ









家に着けばお兄ちゃんはまだ帰ってきておらず、1人でテレビを見る






てか思えば私めっちゃ偉くね?凄くね?





すんごいいい雰囲気だったよね?原作見てみ?




地獄だったぜ





それをあそこまで感動ストーリーにする私、称えて欲しいわ




しかもちょっとキャラ崩壊してたし




まぁ、捕まるのを阻止出来たからいっか







スマホを見てお兄ちゃんの帰りを待つ






と、玄関からガチャりと音がした





!帰ってきた!!!





パタパタと走って玄関に向かう




『おかえり、な…』





開かれたドアの先には知らない女とその女に支えられたボロボロのお兄ちゃん





『え、』




状況が飲み込めないがとりあえずお兄ちゃんが大変なことになっている




春「チッ、…1人で大丈夫だって言ってんだろ」




女の腕を振り払うと私に歩み寄ってくる





名も知らない不細工にイラつくもそれどころじゃない為、急いでお兄ちゃんに駆け寄った




『だ、大丈夫!?』





お兄ちゃんの腕を首に回して体を支える




うわ、血生臭い




春「汚ぇぞ」




それどころじゃないでしょ





不細工に目をやればペラペラと事の成り行きを話し出した





女「さっき家への帰り道で血だらけになって居るのを見て居てもたってもいられず送ってきたんです。渋々、住所を教えて貰って…」




汚い体でお兄ちゃんに触るな、と言いたいところだが危険なところを助けて貰ったので何も言えない




『そうなんですね…ありがとうございます。もう夜遅いので…』




早く帰ってくれ、というのを目で訴える





女「あ、そうですよね…!では失礼します、お大事になさってください」




ぺこりと頭を下げて、女はそう言った





『本当にありがとうございます!』




貼り付けたような笑顔で言ってから直ぐに扉を閉める





そんなことよりお兄ちゃんだ




『何があったの?!とりあえずお風呂入ってきて』








辛そうに息をするお兄ちゃんを見て自分まで涙目になってしまった

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ミルクティー - 最近の悪女に仕立てられました系じゃなく自分から女に嫌われて男に好かれる悪女になる本見るの久々❗面白かった❗更新楽しみ (4月6日 18時) (レス) @page47 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - まさまさは、分からんけど違和感と、乾燥した時みたいな感じはする。 (4月6日 16時) (レス) @page12 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 更新待ってましたああ!! (3月28日 0時) (レス) @page47 id: bb1e0ee73a (このIDを非表示/違反報告)
静波紅音 - 更新頑張って!ストレスが発散される作品だね!! (9月23日 17時) (レス) @page46 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - やばいやばい!最高すぎます〜!!続きが早くみたい!楽しみにしてます! (7月4日 23時) (レス) @page46 id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パピ子 | 作成日時:2022年3月26日 17時

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