20 ページ21
今にも走り出しそうなぱーちんくんの前に立つ
ぱ｢っA、｣
何も言わずにただぱーちんくんを見つめる
ぱ｢A！お前まで捕まっちまう、どけ！｣
…
ぱ｢退け！！！あいつは、俺が…！｣
『じゃあAを刺して』
ぱ｢…は？｣
『Aを刺してから行って』
(演技で)震える手を握り、前を見据える
ぱ｢っな、なにいって｣
『ぱーちんくんがやろうとしてるのはそういうことだよ、おんなじことなんだよ』
ぱ｢ちっげぇよ！こいつは最低なことしてんだ！！！全然ちげぇよ！｣
大きな声で怒鳴られる
『一緒だよ、…Aだって、あの人だって同じ人間だもん！それにさぁ、ぱーちんくんはいいの！？ぱーちんくんが言う｢最低なこと｣と同じことしてんだよ？！』
そう発した途端空気が揺れる
ぱ｢は…｣
『そりゃこの人は最低だよ！酷いことばっかしてるんだと思う…でもさぁ、それは違うよ。武器使って、卑怯なことに変わりないんだよ。』
そっと歩み寄る
『ぱーちんくんが手を汚すことじゃ無いんだよ。この人はこれから相応の罰を受ける…ぱーちんくんは正々堂々、生きていって欲しい』
言い終わると同時にからん、と音がしてナイフが落ちる
やばっ！警察が
『ほら、行くよ！』
その場に残っていた人達も同時に逃げ出す
ぱーちんくんは私に手を引かれている間、ずっと下を向いていた
・
走り続けてここなら大丈夫だろう、というところまで来た
みんなも集まっていて
ぱーちんくんを見ればやはり俯いていた
皆がぱーちんくんを見る
捕まるのは阻止できたけど…気持ちが変わっていないといつ長内に手を出しに行くか分からない
何分経っただろうか
ふとぱーちんくんが口を開いた
ぱ｢俺…恥ずかしい、恥ずかしいよ｣
ふるふると肩が震えている
…やっぱり怒ってる？
でも、あそこで止めなきゃ大変なことに、
ぱ｢っ自分が恥ずかしい｣
その言葉に顔をあげるとぱーちんくんは大粒の涙を流しながら泣いていた
ぱ｢俺、カッとなって周りのこと全然考えられてなかった…自分が長内よりも最低な人間になりかけてるっつーことも…何も気付けなかった…！｣
皆が目を見開く
なんだ、ちゃんと分かってんじゃん
もう心配だったり心のモヤモヤだったりはなくなっていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクティー - 最近の悪女に仕立てられました系じゃなく自分から女に嫌われて男に好かれる悪女になる本見るの久々❗面白かった❗更新楽しみ (4月6日 18時) (
レス) @page47 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - まさまさは、分からんけど違和感と、乾燥した時みたいな感じはする。 (4月6日 16時) (レス) @page12 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 更新待ってましたああ！！ (3月28日 0時) (レス) @page47 id: bb1e0ee73a (このIDを非表示/違反報告)
静波紅音 - 更新頑張って！ストレスが発散される作品だね！！ (9月23日 17時) (レス) @page46 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - やばいやばい！最高すぎます〜！！続きが早くみたい！楽しみにしてます！ (7月4日 23時) (レス) @page46 id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パピ子
| 作成日時：2022年3月26日 17時
