愛され妹2

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『ふぅ…間に合った、』




あれからダッシュで家に向かって3秒で準備を終わらせた





あ、めっちゃ忘れてたけどこの前たかちゃんに隊服作って貰ったんよ





上は皆とお揃いでダボッとしてる感じ




下はプリーツスカート！めっちゃ可愛い





キュロットスカートだからどんだけ動いても大丈夫だし…やっぱ三ツ谷最高だわ






そんなことを思っていると下の階に居るであろうお兄ちゃんの声が聞こえた






春｢Aー、準備できたかァ？｣






『できたぁ！』






夜は危ないからって意地でも一緒に居てくれるんだよね





まぁ？こんなに可愛いし？






実を言うと普通に対処出来るんだけど






『お待たせ〜行こっ？』






スルりと腕を絡ませてにこりと笑う






春｢ン、｣







・




ん〜最近余計暑くなってきて虫が多い…





男の子はそんなの気にしないんだろうけど、前世からほんとに虫が無理なんよ





まだ少し開始まで時間があるので皆集まってガヤガヤしてる





はぁ…よりによってお兄ちゃんはムーチョさんに呼ばれちゃったし





チラチラと感じる熱っぽい視線を無視して木に寄りかかる





すると突然耳元であの忌々しい音が聞こえた





音のする方を向くともう…すんごい大きい虫が





『きゃっ』





驚いて後ずさろうとするも長い足が絡んで尻もちをつく





うわ、ちょっと足捻ったし





最悪…とあの虫に対してイライラしているとすぐに男共が集まってきた





「だっ、大丈夫っすか？」





…汚ぇ手差し伸べてくんじゃねぇよ





なんて同じ隊員に言える訳もなく、取り繕った笑顔で『大丈夫だよぉ』と答える





するとその場に大きい声が響いた





春｢Aっ？！｣





やだ、お兄ちゃんっ…♡





心配して来てくれたの…？





未だに尻もちをついてる私に駆け寄る





春｢大丈夫か？｣





最初に俺たちが確認したんで、というような嫉妬の視線をお兄ちゃんに向ける男達





『ふっ、…ｸﾞｽｯ、おにぃちゃん、Aね、足ひねっちゃったの…すごく痛い…』





くすん、涙を1つ流して腕に抱きつく





周りは「！！？！？？？！？」状態だ






春｢おーおー、可哀想になァ。足冷やすか｣





頭を撫でてから私を姫抱きして近くの水道へと向かう







…こういうとこが好きなんよ…(悶)

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