愛され妹

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『あ、じゃあ…そろそろ行きますね？ありがとうございましたぁ』




なんもされてねぇけどな




一応お礼を言って去ろうとする





が、引き止められる




え…(きゅん)




竜｢ちょっと待って｣




腕を掴んだのは竜胆だった




何気に初めて喋ったねおめでとう




『どうしたんですか？』





竜｢えーっと、…俺らも兄ちゃん一緒に探してやるよ｣




弟の方は顔も耳も真っ赤だ




てか逆に良いんですか？





同じ空気吸いまくりますけど？？？





『いいんですか？A、めっちゃ困ってたんですよぉ』





頬に手を当てながら言えば、目を輝かせて激しく頷いた





なんやお前ら…かわええやん




『えと、あっちの方向に歩いて行ったんですけど…』



蘭｢ねぇ、敬語やめない？その感じだとあんまり使ったことないでしょ｣




私の頬をつつき、確信したように笑う灰谷兄




『うぅ、バレましたぁ？でも知らない人にはあんま近づくなってマイキーに言われてて…』




竜｢マイキー？｣




マイキーの名前を出せば食いつくように顔を向けてきた




蘭｢マイキーって東卍のマイキー？｣




『うn…はい！Aも入ってるんですよ！お兄ちゃんとかマイキーとか入ってるから一緒に居たくて！』




竜｢入ってんの！？｣




口をあんぐりと開けて驚く兄弟




蘭｢え？大丈夫なの？それ、危なくない？｣





え何心配してくれてんの




『Aめっちゃ強いんですよぉ、高校生5人は余裕です』




するとさらに目を見開いて驚いていた





蘭｢…ダイジョーブ、俺らマイキー達とお友達だから♡｣





違うやろ




『そうなの！？じゃあAともお友達ね〜お名前は？』




もう面倒くさくなってきたので素で話す





蘭｢灰谷蘭♡蘭ちゃんって呼んで？んで、こっちは弟の竜胆｣




竜｢灰谷竜胆だ｣




ほんとイケメンやな




近くで見ると余計に神々しさが分かる




まぁ私も負けてないけど




ていうかなんか目的があって話しかけてきたんだよね？




なんだろ？




女ふっかけてたとか？(正解)





『ん〜じゃあ蘭ちゃんと竜ちゃんね？』




そういえば竜ちゃんが動揺したように口を開いた




竜｢なっ！、り！｣




そこまで思春期酷いん？(Aちゃんだからです)




『やだったぁ？』




涙目で聞けばバツの悪そうに目を逸らして、良いけど…と呟いた





可愛い´ᴗ`

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